TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

春の訪れ 多良岳のマンサク

2016年02月28日 | 山(県内)
午後のすきま時間で多良岳のマンサクを見に行くことにした。
14時を回っていたので、金泉寺まで最短の登山口からアプローチ。


途中にある苔むした杉


金泉寺上の四叉路。今回は笹ヶ岳を目指すので、道標の「経ヶ岳」へ。


30分たらずで笹ヶ岳直下へ到着。笹岳の下は「笹だけ…」(^_^;)


木立の向こうに見えるは国見岳


マンサクは…
ちょっぴりだけど咲いていました(^o^)








笹ヶ岳をバックに


見頃は1週間後か…


まだ多くは蕾



花はちょっぴりだったが、春の到来を実感するには十分だった。
半時間ほど無心にマンサクを愛でた。
帰路は西岳経由で金泉寺に向かう。この尾根道は西日がよくあたり快適だった。

振り返ると経ヶ岳


そして西岳山頂(963m)



登山口に到着したのはジャスト17時。



《おまけの画像1》 かわいらしい生き物のよう…


《おまけの画像2》 悲鳴をあげのけ反る女性

「きゃ~!」という声が聞こえてきそう…


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「緋寒桜の郷まつり」 神代小路

2016年02月22日 | 島原
地元にいながらなかなか見る機会がなかった神代小路(こうじろくうじ)にある鍋島邸の緋寒桜を見に行ってきました。
「小路」を「くうじ」と言うのは、神代が佐賀鍋島藩の飛び地だった名残です。神代弁と呼ばれるこの地方の方言には佐賀のそれが多く残っています。




鍋島邸入口 長屋門


門を入るといきなりピンクの緋寒桜が目に飛び込んできます。


もう「ブラボー!」です。


鍋島邸をぶらりと散策


敷地の庭に「是れより西佐賀領」の石碑


築山より


紅白梅












近くにある鶴亀城跡


神代神社




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独り言

2016年02月20日 | 山(県内)
「これは多良岳の循環道だけど…」


「いつもの林道じゃない。路肩に土砂が崩れ落ちてこないように斜面をコンクリートで固めてあるので安全よ。山の懐深くを一周するこの道路のおかげで、楽して多良岳に登っているのは誰よ。たった20分で。」

「あっ、そうでした。感謝、感謝。」

「じゃ、この道の土手は同じようにコンクリートで固めなくていいの?」








「危ないわね、歩いている途中で崩れてきたらどうするのよ。ところで、ここはどこなの?」

「金泉寺に通じる車道じゃない。あまり目につかないところにあるけどね。この前も、未舗装部分をコンクリート道にするために工事をしていたわ。」

「ウソでしょ!それって逆じゃないの。あそこの車道は、金泉寺が完成したらコンクリートを剥がして土に戻すって言ってたんじゃなかった。私そういうふうに聞いていたけど」

「あらっ、みんな忘れたと思っていたら、あなたよく覚えていたわね。あのときと今じゃ事情が違うんじゃないの?あんな話を真に受ける方がどうかしてるんじゃないの。」


「ほら、これよ。去年の秋のなんだけど工事しているでしょう。


「あら本当だ」



「そしてこれができあがった道よ。立派でしょう」






「ありがたいわね。山岳信仰の山も今では車横付けね。」

「何ひと聞き悪いこと言っているのよ。一般車両はダメよ。」

「じゃどんな車ならいいの?」

「考えれば分かるじゃないの。この話題、深入りは止めましょう。」



「ところで、大きな杉の間から見えるのは何?」


「あれが新しくなった金泉寺じゃない。」

「手前の白いのは?」

「だから、それがコンクリート道じゃない。」

「ほーら。」


「えっ、こんな所まで…」

「何カマトトぶっているのよ、自分一人いい子になって。そんなこと言うのなら、山に登ること自体が自然破壊よ、自分のことは棚に上げて。硬い靴で、木の根を踏んづけて登っているのはあなたよ。ましてや金泉寺のすぐ下まで車で行ってるのもあなたじゃない。」

「 … 」 

「山も、山に登る人の心も昔のままなんだけど、山へのアプローチの仕方は時代とともに変わるのよ。多良岳なんかいい方なんだから。あなたはちょっとナーバスになっているだけよ。そんなのすぐに麻痺するわよ、おっとごめんね、すぐに慣れるって。」
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「テント背負わされケツはたかれて…」  

2016年02月19日 | SUWV
「新人哀歌・新歓登山」で、新入生歓迎登山の様子を紹介しました。
でも、あれは私が3年生の時の新歓です。

今回は、私が1年生の時の新歓の様子です。
九重の坊がつるにテントを張って2泊3日の山行でしたが、途中から雨になり2日目は沈殿でした。
結局、坊がつる往復で帰ってきたわけです。
残念というより、ホッとしたというのが正直な気持ちでした。

「新歓」の正式名称は「新入生歓迎ワンデリング」です。
歓迎とは名ばかりで、初めて背負うキスリングは新人泣かせでした。
「ワンゲルずんどこ節」という山の歌がありますが、そんな新歓登山の様子をよく歌い上げています。


  テント背負わされ ケツはたかれて
  アゴを出します胸つきながら
  登りゃ稜線頂上も近し ヤッホヤッホの声がする
  ドコズンドコ ステテコ シャンシャン


(初めてのキスリングを背負う新人達)


(三俣山山頂にて)



新歓で登った山は、初日の三俣山だけでした。
後は雨のため坊がつるに沈殿です。
でも、この時の九重登山が私の山登りの原点です。

印象に残っていること(長くなりそうなので箇条書きで)


・部室から佐賀駅までのキスリングを担いでのロード
・鳥栖駅での立ち食いうどん
・1日目の昼食のオープンサンド
・食器洗いの時、コッフェルに残ったご飯粒をビニール袋に針金で穴を開け濾し取ったこと
(この時の印象は超強烈!徹底して山を汚さないということを目の当たりにした瞬間でした)
・テントの中でのゲーム(バカ騒ぎ)
・テントの中でみんなで歌った山の歌(一転してしんみりと)
 とりわけ「坊がつる讃歌」 「ここではやっぱこの歌じゃろと」
・「ご飯の歌」と先輩達のカレーを食べる速さ。速く食べた者だけおかわりができるというワンゲルルール
・「ブキ」「キジうち」「キジ紙」などのワンゲル用語
・先輩方のテンションの高さと笑い声、そして絆の強さ(雰囲気として、驚くほどに…)



     「ワンゲルずんどこ節」

破れズボンにドタ靴履いて 肩で風切るおいらの姿
だてじゃできないワンゲル暮らし 山の男はつらいもの
ドコズンドコステテコ シャンシャン
  
汽車は出て行く佐賀の町を 可愛いあの娘がまぶたに浮かぶ
明日は南か九重の峰か 木の根枕の渡り鳥
ドコズンドコステテコシャンシャン
  
テント背負わされ ケツはたかれて アゴを出します胸つきながら
登りゃ稜線頂上も近し ヤッホヤッホの声がする
ドコズンドコステテコシャンシャン
  
嫌じゃありませんかワンゲル食堂 ガンタ キジメシ ヤキメシ オジヤ
今日もクジラのゲップが出れば ホームシックも無理じゃない
ドコズンドコステテコシャンシャン



あれから38年。
山登りの様相もずいぶんと変わりました。
今どき「破れズボン」で登っている人はいません。
山登りもファッションの時代です。
でも、山や、山に登る人の心は昔のままで変わりません。
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白銀の多良岳

2016年02月17日 | 山(県内)
通勤の途中、目の前に真っ白の多良岳が現れた。
えっ!これが多良岳と、あっけにとられた。
立山連峰と見まごう多良岳の冠雪。









こちらは反対側の雲仙方面




雲仙岳が白くなることはよくあるが、多良岳がこれだけ雪に覆われることは希なことだ。
仕事がなかったら今頃は…
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落陽

2016年02月16日 | 上山の四季
「しぼったばかりの夕日の赤」とは、このような夕日のことだろうか。



拓郎の「落陽」は、フェリーから見た沈む夕日だったが、これは上山の展望台から見た落陽だ。

小雨が降る中傘をして登った上山で、こんな夕日が見られるとは思ってもいなかった。
山の周囲には、雨雲も低く垂れていたのだが、西の空だけ夕日が差していた。
それから5分、寒い中ではあったが、刻々と変わる西の空に釘付けになった。























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過ぎたるは猶及ばざるが如し

2016年02月15日 | 上山の四季
いつもの上山ですが、一歩足を踏み入れたらいつもと様子が変わっていました。(2/6のこと)

おやっ?


何だろう?この違和感は


そうです。
道(登山道)の落ち葉がきれいに掃かれていたのです。



上山公園の一部ですから、ふだんから確かにきれいに整備はされていました。
定期的な除草やトイレ掃除など。
利用させてもらっている者としては有り難い限りです。感謝です。

ところが、山の中の道に落ち葉がないというのはいかがなものでしょうか。
落ち葉で足を滑らすことはありますが、落ち葉がクッションになって上山の自然を守ってくれていると思うのですが。


先日、雨の中を歩きました。(2/13)
落ち葉がない道は直接雨に打たれ、流れ出した土が激流となってさらに地面を削っていました。



むき出しの木の根をさらに洗い流しています








石段の横をさらに削り流していました

これは雨が弱まってから写したものですが、本降りの時には激流でした




落ち葉があっても、雨が降れば川となって葉っぱごと流れていきますが、少なくとも落ち葉がある分、地表面のダメージは弱まるはずです。
むき出しの木の根が、さらに露出するのではと心配しています。
きれいな方がよかれと精一杯掃除してもらっているのに申し訳ないのですが、行き過ぎた清掃は自然のバランスを崩し、結果として自然を傷つけることになると思います。
さて、このことはどこに相談したらいいのでしょうか…
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ちめい傷

2016年02月14日 | エッセイ
元NHKアナウンサーの講演の中に、「地名の読みまちがいは『致命傷』」というフレーズがあった。
テレビ、ラジオ等でまちがうものなら、放送局にまちがいを指摘する電話がジャンジャン掛かってくるとのことだった。

私も最近、故郷の地名を取り上げているが、こだわりの根底には郷土愛がある。
「中原」は「なかばら」ではなくて、断じて「なかばる」のように。

ところが、先日の大臣の失態は読みまちがいのレベルではない。
例の「歯舞」のことである。

北海道の地名には、アイヌ語の発音に漢字を当てていて、確かに読みにくいものもある。
しかし、北方対策担当の大臣がまちがってはダメでしょう。
なんといっても内閣府特命担当大臣なのだから。
「特命」の肩書きがあまりにも軽すぎる。
ひょっとして匿名大臣かと思うくらいに…

そういえば、原発の再稼働が大きな問題になっていたときに、「川内原発」を「かわうち」とまちがった経産大臣がいて、あのときにも随分と話題になったが。

「地名のまちがいは致命傷」

アナウンサーの読みまちがいと大臣のそれでは次元が違いすぎる。
地名にはこだわりがある。
ましてや歯舞や川内という地名には、そこに暮らす人の生活や幸せにかかわる大きな政治的課題が横たわっている。
それを解決すべきリーダーが、そこの地名も読めないのでは…
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雨の上山

2016年02月14日 | 上山の四季
週末は天気が荒れたのですが、合間をぬって上山に登りました。

雨上がりの散歩道








スダジイ 雨上がりのせいか、緑が深いように感じました。






これは1月の大雪でやられたのでしょうか…


ここまでは傘をさすこともなく順調だったのですが、いよいよ下りる段になって、帽子を落っことしているのに気づきました。
空は暗くなってきていたのですが、帽子を探しに歩いた道をたどることにしました。

途中、とうとう本降りに。
おまけに雷まで。雨が弱まるのを待って捜索(?)再開。

発見!道の真ん中に横たわっていました。



ふたたび雨上がりの散歩。
ふだん見られない光景に出くわしました。

樹液? 木から白い泡のようなものが…




別の木でも


雨上がりで、木々が生き生きしているように感じられます。


降った雨が川になって道を削っていました。


そしてゴール。
南口にある体育館(内村記念アリーナ)


この日は上山に3回登りました。
100mの山ですので、2回登ることはトレーニングがてらよくあることなのですが。 

南口 → 上山山頂 → 北口 → 愛宕山 → 上山山頂 -(帽子の捜索)→ 愛宕山 → 北口 →
 上山山頂 → 帽子発見 → 南口

帽子は早い時点で落っことしていました。気づくのが遅かったので、山頂から北口までの捜索は無駄でした。いっそ落っことしていることに気づかなければ下山道で「あれっ、こんな所に!」で済んでいたのですが…
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ぶらりと多良岳歩き

2016年02月11日 | 山(県内)
建国記念の日。晴れ。
ぶらりと多良岳を歩いてきました。


残雪や霧氷に少し期待していたのですが、全くありませんでした。
風もなく穏やかな多良岳日和でした。
マンサクには少し早く、これといったテーマもなく目にとまったものを写してきました。



いわゆる多良岳山頂。石祠の前の石灯籠をなにげに見ていたら



なんと「安政」の文字が…



上宮の石段を降りたところにある第六現前地菩薩

もう少しすると、マンサクが彩りを添えてくれます。


ムンクの「叫び」? 人の顔に見える木の古株



羅漢様の日なたぼっこ



役行者



太良嶽大権現



「二丁石」 上の写真の大鳥居の手前 

一丁を109mとすると、金泉寺からここまでが218mということになります。


石灯籠



ここのには「文久」の文字が



金泉寺に続く小径 植林された檜が美しい



手水鉢の氷 まだ解けずに厚い氷が残っていました



巨大な杉の間に「金泉寺」



金泉寺の山小屋



小屋の中 薪ストーブ



石垣 金泉寺を囲むように築かれた古い石垣



ヒメシャラ 冬枯れの木立の中、肌がむき出しでひときわ寒そうでした



マンサク 


蕾が随分とふくらんでいました。もうすぐ黄色の可憐な花が見られそうです。
春はそこまで…
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