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TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

大モミの木 ~ 「木霊の宿る空間」

2014年10月21日 | 山(県内)
多良岳の登山口、黒木の近くにある大モミの木を見に行ってきました。
2週間前の、「恩師の名前、懐かしく…」の続きということで、やっと大モミの木の紹介ができます。

黒木の林道脇に車を止め、ここで身支度をして出発。


林道を少し歩くと案内が出ていました。これより左、777mとのこと。




川を横切ったところ…


すぐに迂回路。砂防ダムの工事中とのこと。


工事現場。


昼前でしたので、先に昼食を済ませました。本日のお弁当。


静かな森の中、木々の緑に心が浄化されるようでした。


この辺は、木には名札が取り付けてあり、さながら樹木園のようでした。






この木は岩の上に根を張っていました。生命力のすごさを感じさせてくれます。


ずいぶん歩いたようでしたが、後300mの看板にがっくり…


高度を上げると、そこには太古の森が。




そして、ついに…


大きさが分かるようにステッキを置いてみました。


ひっそりと天に向かってそびえる様は神々しく、見る人を圧倒します。


恩師の言葉「木霊の宿る空間」を実感しました。
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人間神様と地域の宝

2014年10月20日 | エッセイ


前回の「鎮守の杜の相撲大会」は8月に行われました。
今回の相撲大会はその隣の地区で、先日の10月18日に行われました。
「頓宮祭(とんぐうさい)」というお祭りの最終日に、子ども達の相撲が奉納されました。まわし姿で一生懸命に相撲を取る子ども達に、地域の方から温かい声援が送られ、地域が一つになって子ども達を育んでいる様子が伝わってきました。

ところで、この「頓宮祭」には、6人の「人間神様」がいらっしゃいます。
なぜ人間神様かというと、10月は神無月で、鎮守の神様も出雲国へお出かけになり村に神様が不在になります。そこで、神様が不在の間は自分たちの中から神様を立てて村を守ろうということだそうです。氏子の中から6人が籤で選ばれ、「6人衆」として人間神様になられます。(その詳しい様子は、昨年、「ダイドードリンコ人間の祭スペシャル『人間神様』」で熱く放映されました。)

相撲大会でも、人間神様は境内の高いところに作られた櫓の上からご覧になられ、勝った力士にはお菓子をご褒美に振る舞われます。投げ入れるお菓子が少ないと、神様に「もっと」とアピールする子ども達もいて会場が大きな笑いに包まれます。「6人衆」が神様なら、子ども達は地域の「宝」ですから。
そんな温かい相撲大会の様子を紹介します。



団体戦 小学生から中学3年生まででチームを作ります


紅白の櫓の上が人間神様です


すべてガチンコ勝負の大熱戦が繰りひろげられました


熱戦のあまりに、行事泣かせのきわどい勝負の連続 ときには「物言い」も


勝った力士に、神様がご褒美を投げ入れられます


「もっと」とアピールする力士


さらにお菓子が投げ入れられ、会場は笑いの渦に


ありがたく「ごっつあんです」




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鎮守の杜の相撲大会

2014年10月15日 | エッセイ
南こうせつとかぐや姫が歌っていた「ひとりきり」の歌詞です。


「ひとりきり」 作詞・作曲 南こうせつ

  鳥がないて 川が流れて  
  野山は今 花が咲き乱れ
  汽車はゆくよ 煙はいて
  トンネル越えれば竹中だ

  こんな楽しい夢の様な
  こんな素敵なところは
  もう今はない もう今はない
  もう今はない 今はない ひとりきり


  太鼓が響き 神輿がくり出し
  いよいよ待ちに待ったお祭りだ
  親戚が集まり酒を呑んで
  今年は豊年だ

  こんな楽しい夢の様な
  こんな素敵なところは
  もう今はない もう今はない


こうせつさんが歌っているのは彼の故郷「竹中」ですが、負けないくらい「素敵なところ」を紹介します。

ここも、お祭りの日には太鼓の音とともに神輿が町内にくり出します。そして、午後からは鎮守のお宮で子ども達の相撲大会があります。中学3年生までの男の子が全員、まわしをつけて参加をします。女の子達は午前中炊き出しのお手伝いで、おにぎりなどお昼の用意をして応援にきます。
昔からそうだったそうで、その伝統は今日まで引き継がれています。素敵だなと思います。



最前列がチームのキャプテンの中学3年生です。その後ろに小学1年生から順に中学3年生までが並んでいます。
地域の人たちが見守ってくださる中で、子ども達の熱戦が繰りひろげられました。








この後は、それぞれの地区ごとに打ち上げです。
地域の強いつながりと昔からの習わしが今も残っている「素敵なところ」の紹介でした。

(「人間神様」もこの地域に昔から続いている習わしです)
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お月見の風習は?

2014年10月14日 | エッセイ


「中秋の名月」のブログを見て、夜間中学校の先生をしている友がメールをくれました。

その夜間中学校にはいろいろな国籍の人が通っているそうですが、その生徒さん達に十五夜の話をしたら思わぬ答えが返ってきたそうです。

コロンビアでは、「妊婦は月を見てはいけない」と言われているそうです。理由は、「子どもが病気なるから」だそうです。だから、月の夜は家で過ごすそうです。

また、フィリピンでは、「月を見ると子どもがお化けに食われる」と言われているそうです。

国によって、月にまつわる風習の違いがあり面白いと彼は感じメールをくれました。私も同感です。

日本には、お月見と言う風習がありますが、日本人の中にも月をきれいと感じる人もいれば怖いと感じる人もいます。感じ方は人それぞれですので、いろいろな月夜の過ごし方があって当然だと思います。

ヨーロッパでは、月が人間の精神に悪影響を与えると昔から信じられてきたそうですが、その名残が単語に残っています。ルナ(Luna)は「月」や「月の女神」を意味しますが、ルナティック(lunatic)は「狂人」とか「精神異常の」という意味になります。ところが、東洋の文学作品の中にも、月を見ていて、心がどんどん澄んでいき、最後は気がふれるというのがあります。洋の東西を問わず、月にそのような魔力を感じるところが共通していて、興味深いと思います。

ところで、月が欠けていく月食にいたっては、月を愛でる日本人でさえ、恐怖におののいていたようです。その昔、皇居をむしろで覆ってそのあやしい光が入り込まないようにしたと記録に残っています。天文学でその原理が分かるまで、月食はさぞや怖かったことでしょう。まして、あの不気味な赤い月は…

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上山 『奇跡』のユリ

2014年10月13日 | 上山の四季
【きれいに除草されていた上山の登山道(車道)】


国体一週間前の10月5日のことです。
いつもの上山の登山道がきれいに除草されていました。国体に向けて諫早の街は道路をはじめ、いろいろなものが整備されていっていますが、「ここも…」と驚きました。
と言うことは、あのユリも種を結ぶ前に刈られてしまったかと不安を覚えました。
はやる心を抑えながら登っていくと、秋の風物詩とも言うべきススキも見事に刈られていました。



そして、ユリが生えていた分岐地点…、案の定でした。


どこの山もそうであるように、登山道の脇には夏草が生い茂り、夏の日差しの照り返しを和らげてくれます。そんな夏草に混じって、ユリが花を咲かせ実を結ぼうとしていたのでしたが…。

- これまでの様子 -

夏草茂る中、登山道を行く人たち


その中に花を咲かせたユリ → 「上山で見つけたユリ…」







まあ、しょうがないかとあきらめかけたとき、なんと、あのユリの茎が横たわっているのを発見しました。刈り取った草は処分されている中で、奇跡のような出来事でした。



刈られたばっかりで、まだ萎れていません。さっそく持ち帰り水につけてやりました。






ここからは余談です。

10月12日、国体の開会式の日のことです。除草された登山道(車道)をパトカーが警戒にあたっていました。


この上山の南登山口は開会式がある県総合運動公園です。天皇皇后両陛下もご出席されるので、そのためのパトロールです。この上山登山道の除草も、不審者が隠れるのを防止するためのものだったのでしょう。この日は、南登山口は閉鎖、他のそれぞれの登山口も厳戒態勢でした。

南口に下る分岐には別のパトカーが止まっていました。あまり近づくと私が不審者に思われるので、遠くから写しました。ピンぼけです。


山頂には私服の警察官らしき人がいました。山頂から見た運動公園、テントが立ち並んでいます。


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『奇跡です』 長崎がんばらんば国体の開会式

2014年10月13日 | 上山の四季

(写真は式典練習のときのもの)

10月12日、長崎がんばらんば国体の開会式がありました。台風19号が接近する中で、屋外開催の決断にあたっては、並々ならぬご苦労・心配があったことと思います。関係のみなさま、ほんとうにお疲れ様でした。開催できた喜びは、下村博文文部科学大臣の開会式の挨拶の次の言葉に象徴されていました。
「現在、台風の影響はありません。奇跡です」
やや遅れて、会場から大きな拍手が起こりました。「奇跡」という言葉に、多くの方がそれぞれの立場で共感されたのでしょう。風が強まっていった前日の状況では考えられなかったことです。マスゲームに参加された方々は、1年前から練習を重ねていました。私も、上山の行き帰りに何度も何度もその練習風景を見てきました。冒頭の聖火の写真も、式典練習のときのものです。以下、大会前の様子を紹介します。

式典に花を添えるブラスバンドや合唱隊の練習風景




会場を彩るプランターの管理をしているところです。


これは前日、携帯電話の中継車が作業をしているところです。


そして当日



マスゲームに参加する小学生達。この日のために、1年前から練習を重ねてきています。練習の成果を披露できて、本人達も、保護者の方も、そして大会関係のみなさんもホッとされたことでしょう。
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勉強しました 月の写し方

2014年10月09日 | エッセイ
約1か月前の中秋の名月、月を写しましたが…



「十六夜の月に… 幽霊を見た!」でも紹介しましたように、ゴースト混じりのさんざんなものでした。そして、昨晩



カメラは同じものです。ズームが50㎜しかないものですから、望遠はききませんでしたが、月らしい写真を撮影することができました。次の本で月の写し方を勉強しました。



月はカメラまかせのオートでは、上の「十六夜の…」のように白い丸にしか写らず、マニュアルで露出を調整しなければならないことが分かりました。ふだんマニュアルでは写さないものですから、今回の撮影に向けて勉強しました。昨日は3時間ほどベランダで月を見ていました。その間、シャッター速度をあれこれためしながらいっぱい写真を撮りました。実に楽しい時間でした。
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皆既月食2014

2014年10月08日 | その他
2014.10.8 この日は珍しく澄み切った青空が広がり、多良岳がとてもクリアに見えていました。
そして西の空に太陽が沈み、天体ショーが始まりました。


東の空に満月が昇るとすぐに欠け始めました。皆既月食のはじまりです。
















今回の月食は早い時間帯で、しかも雲一つない良い天気に恵まれましたので、心行くまで天体ショーを
堪能することができました。
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恩師の名前、懐かしく…

2014年10月05日 | エッセイ


長崎県生物学会編集の「多良岳の生物」を見ていたら、高校時代にお世話になった先生の名前を見つけることができました。宮崎正隆先生です。
先生は「生物」がご専門でしたが、私は2年生の時に「化学」を教えていただきました。楽しく、そしてわかりやすい授業でしたので、たちまち化学が好きになりました。
また、授業の合間には、何度か山の話もしてくださいました。冬山で、雪をコッフェルに詰め込んで熱し、それでできた水でご飯を作る話などは今でも覚えています。

先生は「多良山系の巨樹・巨木」というテーマで執筆をされていました。黒木にある大きなモミの木が、日本一のものだと資料を基に書いておられました。

また、ネットで検索したら、先生は「木霊の宿る空間 長崎県の巨樹・巨木を訪ねて」という本を出されていることや、退職された今でも講演やいろいろなボランティア活動をされていることが分かりました。

今度ぜひ先生のお話を聞きに行きたいと思っています。
また、近いうちに大モミの木を紹介をしたいと思っています。
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