TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

古川の桜 「昭和やったね」

2023年03月30日 | お出かけ
福山雅治さんが「名もないオイだけの名所さ」と「昭和やったね」の中で歌った国道207号線沿いの桜を見に行ってきました。








「昭和やったね」 福山雅治

207号線に春が
今年もやってきた
桜が綺麗に咲いとるね
菜の花 線路越しに
さざ波光る大村湾
子供ん頃から好きたい
母ちゃんの故郷へ
ドライブする道
名も無きオイだけの名所さ


福山雅治さんが子供ん頃からお気に入りだった「名もない名所」は、今では「古川の桜」と呼ばれ、多くの人が訪れています。




(古川は「ふるこ」と読みます)


古川のバス停周辺の桜が今満開です。









この207号線と並行してJR長崎線が走っていて、桜と列車を撮影しようという訪れる人多いみたいです。

2019年の新聞記事(毎日新聞)





バス停から線路に下りられるようになっていて






撮り鉄さん以外も線路脇まで下りていました。




そこには列車の時刻表がありました。


列車の通過時刻を貼っているのは事故防止のためでしょう。

撮影は安全な道路沿いから十分のようです。




今日(3/30)の新聞にも古川の桜の紹介記事が載っていました。
「諫早市多良見町の古川の桜が満開となった。歌の世界も楽しめ、多くの人が通り抜けに訪れている。見頃は今週末ごろまで」
(「毎日新聞」抜粋)
記事中の「歌の世界」というのは福山雅治さんの「昭和やったね」です。
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野生の桜 凛として

2023年03月26日 | 山にまつわる話
山肌が所々白くなっていて、山に桜が咲いていることに気づきます。

例えば、雲仙


左下、麓の方です



いつも登っている上山でも



離れたところから山を見ると、白くなっているので桜と気づくのですが、山の中にいるときには桜を見落とします。
それは、花の咲いている高さが下界と全く異なるからです。

例えば上山の桜ですが


この桜も足下ばかり見て歩いていたら見落とします。

高い所で咲いています。

桜は他の木と生存競争で負けないように、他の枝の上の方で花を咲かせるのです。


桜は花の位置が葉っぱの位置になります(ヤマザクラは葉が先ですが)。
ですから、葉っぱを繁らし光合成でエネルギーを得るためには、他の木より上で花を咲かせる必要があるわけです。



この桜に気づいたのは、足下に白い花びらがいっぱい落ちていたからです。



山の桜は、はるか上の方で花を咲かせます。そこが公園の桜との違いで、山で見落とす原因になっています。
公園の桜は観賞用に、日当たりの良い所に、隣と十分に間隔をとって植えられているので、四方に枝を伸ばして目の高さにも花を咲かせます。


以前、山の中の桜を見に行ったことがあります。
それは登山道から少し外れた多良岳の森の中でした。

春がまだ浅く、周囲の木が葉を落としていたので桜と気づくことができました。



真下から見上げると


そこには、生き残るために無駄な部分を一切そぎ落とした野生の桜の姿がありました。

なんてステキな桜でしょう!



山の中では、桜は周囲の木と競い合って生きています。



必死に生きようとしているその姿は圧巻です。



夏には、あの高さに葉を茂らせて光合成を行います。
常緑樹の葉の上、
周囲の落葉樹に負けない高さで。



必死に生きようとしている野生の桜の、その凛とした姿に深い感動を覚えました。
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ヒョドリ攻めに耐えたブロッコリーの収穫

2023年03月17日 | 畑・園芸・工芸・片付け
実家の裏庭にブロッコリーを植えていたのですが、ふだん留守にしているのをいいことに、ヒヨドリの格好の餌場となっていました。



若い葉っぱは生えてきた先からヒヨドリに食べられ無残な状況でした。
完全無農薬だったので、ヒヨドリにはさぞかしご馳走だったと思います。

収穫は半分あきらめていましたが、最近になってやっと蕾がふくらみかろうじて収穫できました。







収穫



昨日は4月並みの陽気で、シャツ1枚で作業していても汗が流れるほどでした。
冬(1月)に土に埋めていたタケノコイモを掘り出し、一部はさっそく植え付けをしました。

タケノコイモ


植え付けを終えた畑


今年は少し作付けを減らし、2畝に12個植えました。
空いているところにはこれからボチボチと夏野菜を植えていきます。

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マンサク・ザンマイ 多良岳三昧

2023年03月15日 | 山(県内)
一昨日登ったばかりでしたが、もう一度マンサクを見たくて再び多良岳へ。
今回は前回行かなかった笹岳、経ヶ岳方面をまず訪ね、その後多良岳方面へと足を伸ばしました。

金泉寺までの最短ルート登山口(東屋)から


金泉寺


手水鉢の水が凍っていました。


これを見て、ひょっとしたら「そうめんの滝」も凍っているかもと、淡い期待を抱きました。

この日は一昨日と違い天気は快晴で、おまけに体調・意欲ともに二重丸でした。
山のバイオリズム最高の日です。

西岳(963m)


笹岳中腹から見たマンサク


笹岳(954m)


笹岳の岩肌には氷柱ができていました。


ますます「そうめんの滝」が氷瀑と化していることへの期待が高まります。

そして「そうめんの滝」


そうめんのように細く流れていました。
残念!
部分的に氷柱はありましたが、単なる地味な崖に過ぎませんでした。


これが凍っていたら

(2015年2月11日撮影)

山の中そんなに甘くありませんでした。
遠回りになりましたが平谷越に到着。

何やら経ヶ岳への岩場がたくさんの人で賑わっていたので、それを避けるために予定外のタワラギ山へ


タワラギ山山頂(1040m)


久しぶりにこの山に登りました。この辺では貴重なブナの木を見ることができる静かな山です。


経ヶ岳への岩場


鎖を外さないようにとの注意書き


以前、本当に鎖を外した人がいました。
「山には本来鎖などないはずだ」と。

そのとき、注意を促す貼り紙

(2006年8月4日)


さて、岩場のピークにて休憩


ここで先ほど登ったタワラギ山を見ながらランチ


双耳峰の多良岳とその奥に雲仙


遠くに目をやると阿蘇の噴煙が見えていました!


平日なのに多くの登山者



経ヶ岳山頂(1075m)よりの眺め


マンサク



経ヶ岳の後、多良岳を目指しました。



多良岳の稜線着 さっそくマンサクのお出迎え


一昨日より黄色が増しています。


分岐の石仏


そこから雲仙を見る

一昨日はガスっていて見られなかった景色に大満足!

国見岳山頂(996m)


今回は青空をバックにマンサクの黄色が映えます。


多良岳神社上宮に続く階段


多良岳山頂(996m)=多良岳神社上宮





座禅岩手前の稜線から 



雲仙

海の中を突き切っている堤防道路も確認できます。


座禅岩と経ヶ岳



前岳山頂(982m)



長くなりましたが、マンサクザンマイ、多良岳三昧の山歩きでした。
珍しく山登りのバイオリズム(天気、体調、登志)が良かったので、長い時間マンサクを求めて多良岳を彷徨いました。
(学生時代にバイオリズムを教えてくれたのは後輩のY島君です)
登ったピークは西岳、笹岳、笹岳北峰、タワラギ山、経ヶ岳、国見岳、多良岳、前岳の8座で、自己最多!





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多良岳のマンサク '23

2023年03月14日 | 山(県内)
桜の開花情報が慌ただしくなりました。今日にでも開花宣言がなされそうな勢いです。
多良岳のマンサクも同じで、3/12に登ったらかなり咲いていました。

金泉寺登山口には県外(熊本)からのマイクロバスが駐車していました。


私の登り口はもう一つ先のここです。



ここから一気に座禅岩の稜線に出ます。
すると


咲いていました!

これはもうマンサクの開花宣言です。


同じ場所、1年前は

(2022年3月10日)

堅いつぼみでした。



多良岳神社上宮




上宮への階段









分岐の石仏


その周辺



この日はガス気味で雲仙は見えませんでした。






以上、多良岳周辺(多良岳~前岳)のマンサク開花状況でした。
(2023年3月12日現在)
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阿蘇神社の楼門 復旧

2023年03月11日 | お出かけ
阿蘇神社は2016年の熊本地震で被災しました。
このほど、倒壊していた楼門の本体工事が完了したということで、現場に掛けられた足場が残っている状態で一般公開されました。
ふだんは(完成したら)下からしか見ることができない楼門ですが、足場を撤去する前の今なら屋根を真横や上から見ることができるということなので見学に行ってきました。(3月5日のこと)


復旧した楼門の前で記念撮影(?)と思ったら


壁に書かれた絵でした。


遠くからは絵とは気づきませんでした。


今はまだ楼門全体が工事のための建物で覆われています。
下の写真の黄色い矢印がそれです。


(神社に設置されていたパネルに一部加工)

2016年の被災当時

(神社に設置されていたパネルに一部加工)

黄色の矢印が楼門です。
赤い矢印の倒壊した建物は拝殿ですが、こちらは2021年に再建を終えています。


さて、楼門見学ですが


足場の上から見学するのは「階上見学ツアー」といって申し込みが必要とのことでした。さっそく申し込みをしたのですが1時間待ちと言われました。
「どうされますか?」と尋ねられたのですが、「待ちます」と即答。
さらに「これを見るためにはるばる長崎から来ました」と付け加え、待ち時間を利用して境内や門前町の散策に出かけました。


楼門
下からは自由に見学可


見上げると


柱が部分的に取り替えてあります






そして時間が来て見学ツアーが始まりました。
(撮影スポットが決まっていたので、途中の撮影はできませんでした。)

いきなり扁額を見下ろす写真から



ふだんは見上げることしかできないものを間近に見られるのが今回の公開のいいところです。

屋根も目の高さです。




















ピカピカの屋根に違和感を覚えましたが、ガイドさんの説明で納得しました。
この屋根は銅板を使った「銅板葺」と呼ばれるものだそうですが、数年で酸化し光沢のある橙色から茶色に、そ緑青色に変化するそうです。

他の神殿が窓から見えていましたが


数年後はあの色になるそうです。


手前のは2年前に再建された拝殿で、まだ少し茶色がかっています。


屋根の垂木と組み物


垂木は扇状に並んでいて「扇垂木」と言うそうですが、これは高度な技術を必要とするそうです。


1階に下ります。

待ち時間で1階は見ていたのですが、ガイドさんの説明でより理解が深まりました。


柱の奥の黒いポールは補強材だそうで、前回と同じ程度の地震が起きても倒壊を防ぐためのものだそうです。
教えてもらわないと見落とします。





楼門はまだこの建物に覆われていますが、この建物も12月までには撤去され完全復旧するそうです。



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福寿草を訪ねて-後編- 秋元神社へ

2023年03月08日 | 山(県外)
「福寿草を訪ねて」の後編です。
秋元神社で参拝を済ませて、いよいよ宝探しが始まります。
今回のルートは登山道ではないので、YAMAPは起動させていましたが道の表示はなく、どこが群生地かも分からないので「宝探し」という表現がピッタリです。宝探しのキーワードは、資料等に書いてあった「谷沿いに登っていく」です。

神社の裏手にまわるると、さっそく谷沿いの道がありました。





登りはじめてすぐの所


お宝発見!




咲いていてくれてありがとう!


でも、ここは群生地ではありません。宝の山はもう少し山奥のようです。

さらに奥へ


道が荒れてきましたが


宝の山へと誘う「ケルン」発見!



そして宝の標識に到着




昭和8年に県の天然記念物に指定されているようです。90年も前のことです。
でも肝心の福寿草が見当たりません。

視線を上げ斜面を見上げるとありました。
冬枯れの斜面で、木々の根元に広がっている緑が福寿草のようです。


宝のありかを突き止めるべく、慎重に斜面を登っていきます。



















県の天然記念物に指定されたのは90年前ですが、それ以前から連綿と命をつないでる福寿草の群落はただただ神々しく、その場所にいるだけでたくさんのパワーをもらったようでした。


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福寿草を訪ねて-前編- 秋元神社へ

2023年03月07日 | 山(県外)
温かくなり、山歩きの再開です。

春の到来を告げる福寿草が見たくて、山行を思い立ちました。
昨年、先輩が仰烏帽子岳に登られていたのを思い出し、今年も福寿草鑑賞登山があれば一緒にとお願いをしました。
ところが、仰烏帽子岳は林道相良五木線がかなり下から通行止め、岩宇土山も県道247号が通行止めということで、今年は無理だろうということになりました。

見られないとなると無性に見たくなるもので、あれこれ調べて高千穂の、秋元神社の裏手にある福寿草の自生地を訪ねることにしました。

今回は、高千穂から秋元神社までのアプローチ編です。


高千穂から南へ、県道50号線を走っていたら交通規制に出くわしました。




時計を見たら9時55分。何という幸運、「9:55~10:05」は通行できる時間帯で、反対から来ている車の通過を待つだけですぐに通行できました。

秋元に到着


「世界農業遺産のむら」らしい長閑な風景が広がっていました。


水車小屋の取っ手 いいね!


水車小屋の近くにある「神掛岩」


祖母山の神掛岩よりはるかに小ぶりです。

これよりさらに山奥に入っていきます。





「長九郎岩」



さらに進むと、日向ぼっこをしている人たち(?)に出会いましたが


実は案山子でした。良くできています。



臨時の駐車場着


秋元神山までは後200mほどですが、この先は通行止めです。



道が壊れていました。


反対側から見たら



歩いていっていたら、2台のネコと貼り紙が


貼り紙には
「神社参拝者の方へ お水を汲まれる方は、どうぞご自由に一輪車をお使いください」と。
何と親切な!


秋元神社到着



手水舎


梁には龍の彫り物が



トイレ


男性トイレのドアは西部劇で見るようなおしゃれなスイングドアでした。



石段を登って本殿へ



本殿





境内にあった石碑には「諸塚山稜霊碑」と刻まれています。


なるほど、これから訪ねる福寿草自生地は諸塚山の北側斜面になります。


杉の切り株にはお酒が供えられていました。



さあ、これから福寿草を探しに神社の裏手を登っていきます。
-続く-
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