TENZANBOKKA78

アウトドアライフを中心に近況や、時には「天山歩荷」の頃の懐かしい思い出を、写真とともに気ままに綴っています。

英彦山奮登記 周回編

2018年12月18日 | 山(県外)
熟慮の末、鬼杉方面へ周回することにした。

南岳に向かう稜線から見た上宮


南岳を過ぎると鎖場が続く


材木石? 


柱状節理とはよく言ったもので、角材のように石が割れている。しかも規格品のように一定の大きさで。


ガリバーのお昼寝?


大南神社



お祀りしてある不動明王は鍵がかかっていて拝観できなかった。
ここの柱時計、ただ今14時25分。急げ、急げ!


そしてお目当ての鬼杉




後は下るだけと思っていたらまた登りが始まった。
時間がないのでスピードを上げようとするも天狗さんパワーが切れかかってきた。
夕刻までに無事下山するためにもエナジーの補給が必要だ。

できればお土産にそのまま持って帰ろうと思っていた天狗饅頭を取り出す。






第2の天狗さんパワーチャージ完了!
(半分はビバークに備え残す。一応…)

ここからはどんどんペースを上げる。飛ぶように歩いた。
それもそのはず、道は登りから下りに転じたのだから。

ほんの少しばかり残っていた紅葉の赤も目からエナジーを補充してくれる



そして玉屋神社。これも崖の窪みに建っている。



狛犬さん


年月の流れのなかで、凹凸がなくなっていた。
目の輪郭に合わせてコケが残っていた。どなたかがそうされたのか上手である

般若岩




この水は「不増不滅の清水で、世の中に事変が起きれば濁る」と説明板に書いてありました。
畏れ多くも「日本三霊水」だそうです。「えーい、控えおろう!」

さて時刻は16時10分 ここから奉弊殿までは60分 ぎりぎり間に合うはずだ。
天狗さんパワーが体中にみなぎっている今の私なら17時にはつくはずと玉屋神社を後にする。

夕闇迫る中、魔の手が迫る。
なんだこの朽ちかけた橋は…。私は試されているのだろうか。



当然迂回した。とにかく日のある打ちに奉弊殿に着かなければと急ぎに急いだ。そんな中「虚空蔵窟」への指導標が目にとまった。しかも「100m」と書かれている。これは悪魔のささやきなのか…。100mなら、100mならと何度も自問し寄り道をすることにした。
ところが、その100mは登であった。登れど登れど何も現れない。100mってこんなに長かったかなと疑心暗鬼になった頃そこに到着した。







見学を終え無事に元の道に戻る。この時16時45分。奉弊殿まで800m。日没迫る…


どんどん飛ばし、何とか17時ちょっと過ぎた頃、奉弊殿到着。
そこからさらに800m参道の石段を下り、無事に駐車場に到着することができた。
この時17時30分。何とかヘッドライトを付けずに見えるくらいの夕闇だった。

コメント

英彦山奮闘記

2018年12月17日 | 山(県外)
天狗せんべいで息を吹き返した天山歩荷。
しかし、時刻は12時。
山頂までは行けるにしても今回予定した鬼杉、玉屋神社の周回は無理だろうと半分あきらめていた。



それにしても何という登りなんだ。
英彦山を甘く考えていた。
地図を取りだしてルートを確認する。



なるほど、奉弊殿の鳥居からしばらくは等高線が混み合っている(赤い矢印)。しかし、まもなくこの急登は終わるはずだ。ピークを過ぎると後はなだらかな登りとなっていることが読み取れる。

地図で確かめたとおり、道はだらだらした登りに変わった。



そして中宮に到着



このあたりから天気も良くなり快適な山歩きとなった。

道沿いの祠


行者堂


うん、これは…


燕のが「イルカ岩」なら、これは「シャチ岩」とでも命名しようか。


くりぬいた木の中に収められた仏像


こちらは石をくりぬいた仏像


なるほど。屋根付きなのでお顔が傷まない


いよいよ山頂へ


石碑に刻まれていた「奉興造磴百三十段」


ついに山頂


上宮


上宮直下の広場


屋根付きの展望小屋



山頂を標す碑で記念撮影をしていた人達


ただ今の時刻13時30分。来た道を引き返すか予定していた周回をするか…本日2回目の決断に迫られた。もう一度地図とにらめっこ。周回コースにはハードな登りはないが、コースタイム通りいっても3時間半。17時か…
英彦山は魅力的な山なのでもう一度来るだろうから今回は無理をするまいとも思ったが、ヘッドランプを持参していたことと昼に食べた天狗せんべいのおかげで体力が回復していたこととで周回することに決めた。
はたして、この決断がどうでるのか、その結果は次回に。
(続く)
コメント

英彦山でのこと…

2018年12月16日 | 山(県外)
先日登った英彦山でのことです。
山に向かう途中でお弁当を買おうと思っていたら買いそびれました。
登山口の銅鳥居の周辺には売店がなかったのです…
車で彦山駅まで下ることも考えましたが、往復で30分ほどロスすることになります。
さあどうする天山歩荷、この時すでに10時40分。
思案の末、昼抜きのダイエット登山と決めました。最近太り気味だし一食ぐらい抜いてもよかろうと。

銅鳥居から続く石段のあちらこちらには、山岳信仰が盛んだったことの面影がいっぱい残っていました。

銅鳥居




狛犬さん












栄枯盛衰 「昔の光、今いずこ」




歴史の名残にふれ、信仰が盛んだった頃に思を馳せながら参道を登っていってたら石段の横にお土産屋さんがありました。まずは、店先のベンチで一休み。石段が続いたので服を1枚脱いでお店の中へ。さて、めあてのパンはあいにくと1個だけでしたが、お土産用の英彦山饅頭や英彦山せんべいが売ってありました。おお、これぞ天佑神助!一度はあきらめていたお昼ご飯が手に入りました。美味しそうな饅頭を1箱とばら売りのせんべいを2パック、そしてパン1個を買い丁重にお礼を言って店を後にしました。

さらに石段は続きますが、お昼ご飯が手に入ったら、その分重くなったはずのザックが心なしか軽く感じられるのでした。



桜!


ちょっと色褪せているけど「桜と紅葉のコラボ」がここにも


ついに奉弊殿に到着





えっ?


何という力持ち!72L(40升)入る酒樽を片手でひょいと…
ひょっとしてこの方が英彦山に住むという伝説の天狗さんなのか。



まだまだ石段は続きます。


急登に加えて不規則な段差の石段にすっかりバテてしまいました。
山頂はまだまだです。奉弊殿から300mほど登った静かな杉林で昼食にしました。




今思えばダイエット登山なんてもってのほかで、下手すればガス欠の遭難につながりかねないところでした。

さて、一度はあきらめていた本日のスペシャルランチ




どうです、このせんべい。噛むほどに甘く、天狗パワーがじわっと体の隅々まで染み渡っていくようでした。
(続く)



【次回予告】

一時は山頂さへあきらめかけた天山歩荷でしたが、天狗せんべいで息を吹き返し、まだ見ぬ山頂に猛然と挑むのでした。

コメント