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次世代ウェブ グーグルの次のモデル

2007年07月06日 22時35分47秒 | 読書評
次世代ウェブ グーグルの次のモデル (光文社新書)
佐々木 俊尚
光文社

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次世代ウェブ グーグルの次のモデルを読んだ。

これは良書です。現在のWeb2.0というキーワードについて実現しているWebサイトのビジネスモデルの考察が具体例を上げ、実サイトの運用と収益について記述されていてその構造がわかりやすく記されています。知識データベースとしてネットを見立て、検索機能を充実させることにより、次世代のWebモデルが変化する道しるべが簡単に書かれています。とくに検索についてのデータマイニング、テキストマイニングのような検索する使用者の過去の履歴、実績から検索データを独自のアルゴリズムを使って運用しているGoogleの現況から、Google以外のプラットフォームの提供者はそれを超えた検索機能を実現することを目指しているという内容などは面白みが倍増しました。次の世代は、検索者の心理、生活、家族などの要素から過去の履歴から予測できない検索行為に対してまでも、考慮にいれた検索機能を実現することが目指されているという面は実現できるとこちらの生活パターンまで読み取られそうで少々、恐ろしさを感じます。ここまで発展してきたWebの世界ですが、多量の情報を集め、その傾向をさぐる知識DBとしては有効ですが、考え、心理を読み取るような行為に対しては、まだまだ弱い面が多々あり、これを活用できることが次世代のWebにつながるというのは、利用者としては楽しみな一面です。ただビジネスモデルとしては、まだまだ弱い部分があり、企業体としての収益は広く、多数の対象者から薄い売上にて収益を確立するビジネスでしかなく、この点が障壁と言えば障壁です。このからくりを上手く確立できると次世代のWeb系企業も順風なのですがこの辺が難しいところです。

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