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わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト を読んだ。

2007年07月25日 22時44分02秒 | 読書評
わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト (文春文庫)
佐々 淳行
文藝春秋

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わが上司 後藤田正晴―決断するペシミストを読みました。

個人的に後藤田官房長官について興味があったので、このタイトルをみてBookOffでゲットしました。105シリーズです。後藤田元官房長官のことを詳述しているかと思うと、そうではなく佐々氏の危機管理対策で歩んできた過程で後藤田氏とのやり取りが、書いてありなかなか痛快な読み物であった。TVで見る佐々氏から危機管理においてのスペシャリストで、これまでのキャリアで様々な国家的な危機対策に対処してきて、その経験から非常に的確な論舌をされると、この方にも興味を持っていた。読み通して、国家の危機対策というものは、ある面そのコントローラは、全貌を自身の経験で判断し、国としてもその実績、経歴を重視して対応のプライマリーに上げるところは、意外に思えた。もう少し、危機管理対策の組織的な対応というものがあり、その統率が強いのかと思っていた。下々の各省庁は組織的、官僚主義的な形で事を進めているが、上層部の判断とか指揮は、割と大鉈で決められてるいるというところが意外であった。その過程のなかで後藤田氏の部下に仕事をさせるための五訓については、1本筋が取っており人望を寄せたくなるような人の使い方である。その中で読み取れるのは、何よりもお互いの信頼感の中で事を進め、報告し、議論し、対策を打ち、お互いの役割のなかで責任をきちんと取るという姿勢が、それぞれの事件とか対処に読み取れる。著者の武士的な潔さと責任ある態度は、今の日本では少数ではないかと感じる。著書であるので、それなりの色づけがあるでしょうが、この筋の通った態度は読んでて清清しさを感じる。政治家と元官僚の自叙伝であるので、かなり美化されてる感はいなめないが、記述されているような関係が仕事をこなす上で築ければ、良い形で事を進められそうな気がしました。

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