24 Twenty four3 (3) 竹書房文庫ジョエル サーナウ,ロバート コクラン竹書房このアイテムの詳細を見る |
やはりこの小説は、読みふけるにはもってこいで、その面白みは読めば読むほどはまります。
今回は、バイオテロの話で、治療不可能な感染するウィルスをばら撒くという手口での国家的なテロに対し、多くの犠牲を伴いながら、事件解決へ向けて立ち向かう人々のドラマが、CTU、犯人、家族、大統領などそれぞれの場所で展開される。
このそれぞれのドラマが毎度毎度、人々の情や優しさという感情を全く無視して、ぎりぎりの極限的な場面でジャッジメントとアクションを起こし事を進める。ここまで職務完遂の為、人々の感情というものは、抑えることができるのだろうか。国家的な危機を救うという大命題のあるなか、それに対して、個々の家族、人間関係の優先順位、重要性を短時間でプライオリティ付けし比較し判断を下すことができるのだろうか。という印象を一つ一つの場面で与える。またこの判断の難しさがリアリティをもって描かれていて、1歩間違えると現実に身近に起きても不思議でないだけに、大きなインパクトを読者へ与える。
それにしても、このドラマの主人公ジャックバウアーという人物のタフさと職務貫く姿勢、極限状態での判断の深さには、フィクションでありながら感服するものがある。
この次のシーズンもまたいつか読むだろうなという印象です。