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峠 (上巻) を読んだ。

2009年03月10日 00時00分45秒 | 読書評
峠 (上巻) (新潮文庫)
司馬 遼太郎
新潮社

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峠の上を読んだ。

幕末の長岡藩 藩士 河井継之助の生涯を描いた作品
で、幕末の有名な志士とは違って、歴史の表舞台に
でない名前であるが、個人的に興味が湧き手にした。

上巻は、それほど面白くないというのが、最初の印象。
世の中の見聞を広げるために諸国を放浪するのであるが
人物との対話の描写で心を動かされるような局面の
描写が少なく、そそる場面が少ない。
歴史上実在する人物なので、こつこつとその素性を表現
する必要もあるので、しようが無いのかもしれないが、
つまらない。

しかし、最後から30ページ位から、主人公の動きに
新しい展開があり、藩政の舞台に立つことになる。
この編からは、時代の変動に呼応する継之助の動きに
なり、事件性があって面白い。中、下巻に期待したい。

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