ハーバード流交渉術 (知的生きかた文庫) | |
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三笠書房 |
ハーバード流交渉術 読んでみました。
人気のある本のようで、良い評価がある本ですが、ハーバードの交渉術と
いう仰々しさがあるような気がしてましたが、なかなか良い本でした。
交渉というと、相手を説得して、自身の利益を如何に獲得するかということ
に固執しがちだけれど、この本の主張はそれとは大きくことなる。
訳者あとがきにもあるが、日本で交渉というと少々避けてとおりたい、
もしくは、策士がやりこめるような印象だけど、このハーバード流
に書かれてる交渉の手順、心がけなどは、日本的な要素が多分にある。
難しい理論がはびこるのかと思ってたら意外に読みやすかった。
交渉の背後にある利害、決定者、決定機構などの求めるところは何なのか。
敵対することではなく、双方の利害が実現できるような合意の仕方。
客観的基準を軸に双方の利害に合意というか落としどころを論理的に導いて
いく手法、思索など共感できるところがある。
交渉というものの捉え方が変わる指針がたくさんある本でした。