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失敗学のすすめを読んだ。◎なかなか良い本です。

2015年09月29日 23時10分08秒 | 読書評
失敗学のすすめ (講談社文庫)
畑村 洋太郎

講談社

 

久しぶりに本を読んだ。

だらだらと長い期間かけて読んだ。読書は、やはりいいものです。

活字を追って、その時、その時に短い時間で思索にふける。思索そのものは、

それほど深いものでなないが、瞬間的に書かれている内容について、論理性ある

内容か考察をする。そんなところが読書のよさでないかと、あらためて感じる。

 

失敗学は、失敗という人が隠したがる事象に正面から対峙して、その本質的な

原因と失敗に至るプロセスを明示して共有できるものにして、同様の失敗を

起こさないよう働きかける仕組み。

一番印象に残ったのは、システム、技術、組織、人といものは、はじまりがあり、

発展、熟成、衰退とステージがあり、失敗は往々にして熟成、衰退のステージ

で致命的なものを起こす。人、組織が危機意識を欠落させた時に起こるもので

その場合に起こる失敗はおおよそ予測でき、把握しながらも起こしてしまう

ということ。

まさしく、熟成にいたると無駄なこと、余計なことに手をかけずに、これまでの

通りやっていれば、間違いないという循環のなかいると、本質的に押さえておかない

といけない事象に目が届かなくなる。

よくあることではあるが、このマイナスサイクルは、認識して日々の行いに

危機意識として、投射したいと思う。


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