◆中秋の名月
とはいうものの当日の満月は厚い雲の上であった。こうやって秋も深まる。窓を開けてもここからは港は見えないが清涼な空気が入ってくる。
◆女子旅EXPO
女性向けの旅行を自治体や旅行会社やホテルが提案するイベントがあった。主催は地域の情報誌である。
名産のお菓子や焼酎が振る舞われ参加会社や団体のプレゼンが行われ、私と同じように単独参加していた女性たちとおしゃべりしたりして楽しく過ごした。抽選会ではタイシルクのプリントスカーフが当たった。「永遠の0」試写会の木箱入りカステラ(小)以来の当たりである。
昔のことを思えば、旅は簡単である。前日の帰り道の乗り物の中でスマホをちまちまと操作するだけで、早朝便のチケットを直前割引料金で買え、ホテルの予約まで帰宅前に完了する。問題は、何を探しにどこへ行くかだ。
今のところ、仕事がらみの旅で十分なのだ。行った先で何か食べて写真を撮って博物館なり史料館なり美術館なり図書館に行って、その一部が本の材料となる。楽しい本作りたいと言って、仕事はなかなか進まないが、進まないなあと思っているうちに人生は終わってしまうのだ。あるいは人類滅亡してしまうのだ。前へ進もう。少しだけでも毎日。