発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

ハイパーサルーン電車でGO!! あるいは排除ふたたび

2019年04月10日 | 日記
◆電車でGO!! 長崎県佐世保市早岐

 7時半の特急みどりで佐世保市に出掛けた。なぜ特急「みどり」の車体色がグレーかというと、使用車両が787系、デビュー当時は鹿児島本線の特急つばめとして使用されていたものをみどり運行しているからなのだ。フェイスはTGVにちょっと似てる。博多始発なので自由席の好きなとこに座る。南向き窓際。3号車は昔はビュッフェ運用されていて、荷物置きの天袋がないかわりに椅子の前後間隔が広い。ガラスで仕切られたテーブルの広いセミコンパートメント自由席も空いていたけど、ひとりで出掛けるので今回はやめておく。
 佐賀平野の麦畑が美しい。
 佐世保といっても、仕事は早岐周辺で、大村線でひと駅行けばハウステンボスがあるところだ。ハウステンボスは、何年か前、サウザンドサニー号に乗りに行った。ワンピースに出てくる船と同じデザインで、等身大の麦わら軍団アニメキャラの人々(もちろん人形)も乗っている。佐世保船籍(笑)。今はどこにいるんだろう。潮の香りがする早岐瀬戸を探検する。暖かい。長崎県って地形が複雑。半島と島と湾でできてる。
 帰りはちゃんと緑色がペイントされた特急みどりに乗る。車両は783系ハイパーサルーン、これは昭和63年デビュー。もしやと思って博多側最前列7号車に乗ったら、右側最前列座席が空いてる。運転席は左側。つまり(運転室と客室の間のスクリーンさえおろしてなければ)前面展望できる特等席なのである。はたして博多までの1時間半、前面展望で特急は走り続けた。佐世保線区間は単線で、土手の隙間をくぐっていくような線路を特急が走る。楽しい(子どもか)。

◆閣下を見に行くミーハーなわたくし

 そういえば統一地方選。
 投票日前日4月6日はバスで市内西区方面に行った。私の住居周辺への直通バスはないので、帰りはどこかで乗り換えないといけない。今回乗り換えたのが六本松。19時から「麻生太郎来たる」ですからね。わざわざ出掛けたりしないが、たまたま通りすがりに見られるのであればバスの乗り換え時間をゆっくりとろう。私の期日前投票が済んでいるのは先日書いたとおり。
 六本松は様変わりしていた。賑やかでおしゃれな町になってた。裁判所や検察庁も引っ越してきてた。閣下の推してるハンサムで若い保守系新人県知事候補は選挙戦の締めくくりに六本松を選んだ。肝心の閣下の演説なんだけど、なんだか面白くなかった。人だかりができていたけど拍手する人はせいぜい4割くらいだった。やはり閣下が何か面白い事を言ってくれるのではと集まっていた人が多かったのだろうか。面白い事を言おうとして失言しちゃうのが今回はこわかったんだと思う。で、結果は現職(顔はともかく声はいい)が、おおかたの予想通り勝ったんだけど、あそこまで差がついたのを、忖度ツカダさんのせいにしないほうがいいと思う。
 今回福岡のキーワードは「忖度」ではなく「排除」である。2017年衆院選と同じね。小池さんは「排除」の言葉でたくさんの仲間を落選させた。今回の福岡保守分裂は、政策の際立った違いというよりも、現職を排除しちゃおうということだと思った。もちろん「排除」という言葉は使われなかったけど。新人と現職のどこが違うのか、わかってる人は少なかったと思う。2人とも元高級官僚で、顔がハンサムか声が男前か。ともかく閣下がお気に入りの新人を連れて来た。つまり閣下のお気に入りかどうかだけが問題という印象があった。
 お気に入り以外は排除する。一般ピープルにその辺を「やだな」と思われたということである。


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