発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

千秋真一の白いシャツ

2014年06月02日 | 映画
◆5月は忙しくて、新聞も、ニュース放送も途切れ途切れにしか見聞きしてない。

◆何か音楽聴きたいっ!! と、レンタルビデオに行くも、お気に入りの「オーケストラ!」がないっ!! 「ほんとうのジャクリーヌ・デュ・プレ」もないし、まてよこれは笑う映画じゃなかった。それでテレビ版「のだめカンタービレ」を1本(2話)ずつ借りて、仕事のあいまにバソコンで鑑賞。面白い。車じゃ、サラ・ブライトマンとフィリッパ・ジョルダーノと溝口肇をヘビーローテ。

◆玉木宏の声はいいね。「真夏のオリオン」(2009年)という映画で倉本艦長(玉木)の台詞に「オーケストラの指揮者になるのが夢だった」というのがあって、爆笑したのをおぼえている。

◆「のだめカンタービレ」は、クラシック音楽の世界の、若い音楽家たちの物語である。言わずと知れた大ヒットコミックで、実写テレビ、映画と、アニメにもなった。主役は天才ピアニストの野田恵と、指揮者をめざす千秋真一である。実写版の登場人物はなかなかおしゃれである。野田恵の、母手作りの服もおしゃれだけど、これは自分で縫うか、縫ってくれる人がいないとムリなので、参考になりにくい。今回は千秋真一のスタイルについて書いてみる。
 放映から数年経ったが、何の違和感もない。

◆千秋真一の白いシャツ
 白いシャツしか原則着ないのが、千秋真一だ。まだ6話までしかみてないんだけどね。
 常に白シャツ長袖。ノーネクタイ。たまにグレーVネックTシャツ。白シャツの種類は多そう。ドビーなど織り柄の縞模様だとか、ピンタックもあり。でも白一色。学生の分際でダブルカフスのシャツを普段に着たりするが(勤める会社のドレスコードによっては、スーツを着る職場であってもダブルカフスを定年まで着ない人も多いのではと思う)ダブルカフスでないものは、ユニクロのだったりする。つまり高いものとは限らない。要するに誰でも真似できる。
 アウターは黒かグレー。ニットはVネック。カーディガンもよく着る。模様編みのこともあるが無地。あ、アーガイルチェックもあった。パンツも黒~チャコールグレー。たまにベージュ~オイスター。
 これらの組み合わせは、どれとどれを合わせて着ても大丈夫そう。誰もがこんな格好をすれば、たぶんお洋服業界は不況になってしまうだろうけど実に合理的なワードローブに思える。
 中の人、玉木宏のような男前さん、というわけにはいかないにしても、姿勢正しく着れば、誰でもなんとかなるような気がする。常に第二ボタンまではずし、下には何も着てない、というのを真似するかどうか、は別の問題として。
 あ。ピンタックやダブルカフスやドビー縞を着るとか、そういえば、ボタンダウンは着てなかったような、とか、ネクタイをしないってのは「一歩間違えて、まるで高校の制服」になっちゃわないため、かもね。
 千秋真一のワードローブがシンプルなのは、脳内のほとんどが音楽(=好きなこと)でいっぱいだから、なのだと思う。おしゃれに時間をさきたくないけどおしゃれしたい青年は、参考にできるのではないかと思う。
 ドラマでは、千秋真一の真似しようとして失敗しちゃってる例(大河内くん)も出てくる。そういえば、大河内くんの服装は、高校の制服っぽいな、と。







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