発行人日記

図書出版 のぶ工房の発行人の日々です。
本をつくる話、映画や博物館、美術館やコンサートの話など。

文明堂、ロートレック、徒競走とくれば……

2013年07月19日 | 物見遊山
 福岡市博物館エントランスで、福岡市立西陵高校管弦楽部のトワイライトコンサート。
 高校生オーケストラの演奏会である。
 一昨年の九州山口高校オーケストラフェスタでは、長崎北高校と西陵高校はとても上手かったと思う。
 音楽についてはあまり詳しくなく、ただチャンスがあれば聴いてるだけのクラシックファンである私だが、どちらの楽団も、とりあえずそんな私がオーケストラに必要と思っている「安心して聴ける整然としたストリングス」(のためには、日々の精進が必要なんだろうなあ、たぶん)を備えた部だったと思うけど、毎年人が入れ替わるのが部活だからなあ。
 などと思っているうちにコンサートが始まる。
 博物館から持ち出せるスタッキングチェアを全部並べても立ち見が出る人気である。
 最初の曲「天国と地獄序曲」は、「カステラ1番電話は2番」あるいはフレンチカンカン、あるいは運動会のBGMとしてあまりに有名であるが、結構長い曲で、「カステラ1番♪」が始まるまでに、長い前降りがある。しかもヴァイオリンの長いソロ演奏が必要で、これに耐えうるヴァイオリニストが不可欠なはずだが……いたっ!! 背の高い三年女子のコンサートマスターが、平然と演奏してみせた。おお、かっこいい。彼女は皆の憧れの先輩に違いない。
 オーケストラにつきもののソロ演奏。予選突破、金賞受賞、全国大会出場のためには不可欠なものだ。
 曲と楽器によっては、ほんの一小節か二小節しかない場合もあるけど、この数秒のために何年も練習を重ねてるんだろうなあ、と思ったりすることもあるよ。
 ともかく一時間ほどでコンサートは終わった。
 ここに何度も書いてる。よいアコースティック演奏は、傷んだ脳を修復してくれると私は信じてるけど、今回も、かなり修復された気分になって家路につくことができた。
 

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