◆レスリングパワハラについて
何であのスキンヘッドさんが報道当初はパワハラを認めてなくて、それが一転認めたかというと、つまり自分では、それをパワハラだ、本来してはいけない種類のことだ、という認識がなかった、ということである。調査の段階で「それはしちゃダメなことなんですよ」と言われ続けてはじめてわかったんじゃないかな。
成果が上がれば、成果とはいわゆる実績のことで、事業所であれば売上高、スポーツであれば勝ちのことであるが、そのためには、ことに内向きの手段は選ばない、それで評価を得て来た、ということなのだ。きょうび、職域の多くには、社内相談窓口電話番号が書かれたパワハラ、セクハラ防止啓発ポスターが貼られているが、スポーツのところは、そんなものはなさそう。まったく爽やかではない。
勝利の名のもとに、人としてのスタンダードが蔑ろにされていた。これこそ不徳というものであろう。
出来るんですよ。
出来るからね、やっちゃうんですよね。
これね、自分では、オレっていやなやつだなって分かってるんです。
でも、出来る立場にいると、やっちゃうんですよね。
どーしましょーね。