車泊で「ご当地マンホール」

北は山形から南は大分まで、10年間の車泊旅はマンホールに名所・旧跡・寺社・狛犬・・思い出の旅、ご一緒しませんか。

『石工・ 川六』 長和瀬(なごうせ)神社 in 鳥取市青谷町

2017年04月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・鳥取県

鳥取市青谷町長和瀬に鎮座される「長和瀬(なごうせ)神社」。御祭神は『須佐之男命』

青谷町誌によれば「創祀不明、棟札によると青谷町絹見の「幡井(はたい)大明神」の氏子だった長和瀬の住民が、元禄十五年(1702)に「幡井大明神」から分離し、青谷町長和瀬に「八大荒神玉社」を建立。大正4年に「幡井神社」に合祀されたが昭和21年に再び分離し「長和瀬神社」として今に至る。」

両部鳥居の左右より神域を守護されるのは明治31年建立の出雲構え狛犬さん一対。「明治丗一年旧三月吉日」「平田 石工 長谷川?」の刻。

精一杯肩ひじ張って参拝者を迎える姿は、結構な迫力。尾の形状や切れ上がった後姿など、川六の狛犬を踏まえて制作されたと思われ、それなりに力量のあった石工さんと想像します。

山肌を背にして立つ社殿。参道の横に広がるのは耕されず草地となった畑。

入母屋造妻入に入母屋向拝の拝殿。その左右より神域を守護されるのは「『石工・ 川六』嘉永五年(1852)壬子五月日」の刻。岩場を足掛かりにして立つ構え狛犬さん一対。

一段高くなった岩場に前足をかけ、しっかりと足を踏ん張る姿。目線の先に有る「モノ」を思わず探してみたくなる迫力。

吽形さんの後方に僅かに見えているのは、合祀された「水無瀬神社」。『石工・ 川六』さんの狛犬さんは、時代ごとに手法を変えて新たな形で表現されてゆきます。その発想の豊かさは、これまで多くの狛犬さんたちを見てきた二人にとっては、新鮮な驚きの連続。

という事で、阿吽揃って仲良くキュートな後ろ姿~💗

拝殿前に奉納された「扇形拝み石」。「『石工・ 川六』弘化四年(1847)未 九月吉日」」の刻。扇の「骨木」や「根元部分」も丁寧に彫り込まれており、まさに「扇」そのもの。

眼前に広がるのは、のどかで穏やかな風景、じっと見ていると遠い昔の自分の姿が見えてくる・・・

一の鳥居の後方に見えるのは「青谷羽合道路」。多分私たち、あの道、走ったよね。

神社に向かう道は「JR山陰本線のトンネル」の向こう。流石にここを車で通り抜ける度胸は皆無(ーー゛); という事で車はこのトンネル手前の空き地に駐車して徒歩で参拝しました。

実はこの神社、地図を頼りに走ってもそれらしい場所に辿り着けず、半分諦めかけた時にやっと人影を見つけて、道を尋ねたのですが・・その方が言うには「なごうせ神社」なら在るけれど、「ながわせ神社」は知らないとの事。改めて、『川六』の狛犬がある神社と言うと、それなら間違いなく「なごうせ神社」にありますよ・・・・おかげさまで無事参拝できました。

車を停めた近くの草むらに咲いていた素朴で清楚な白い花。その花茎の先に花を一輪咲かせることから付けられた「一輪草(イチリンソウ)」。日本の固有種でその花言葉は「 追憶、久遠の美」

参拝日:2012年4月18日

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする