「猿田(さるだ)神社」の参拝を終えて、東鳥居から裏参道を経て向かった「猿田神社:奥宮」。 実はこの奥宮の鳥居は、裏参道を登りきった先、私たちが車を停めた駐車場の向かい側にあります。
道は下に続き、やがて「御神砂(ごしんさ)受所」と記された、山肌があらわになった一画に出ます。 傍らの案内には「御神砂は貴重です。良識ある分量をお持ちください。」と記されています。 この無残な穴ぼこを見ると、こうした注意書きをされるような事が、ままあるのでしょう。「古い御神砂を置かないでください。」と注意書きは続きます。良識に任せてのご厚意。応えられないなんて恥ずかしい事ですよ。
そこから更に下に進むと、穏やかな空気が漂う「御神水」と書かれた一画に出ます。 小さな池の奥からはご神水が湧き、その近くには「水神」「龍神」の碑が祀られています。石垣の上に鎮座される赤っぽい石祠、いわゆる「奥宮」に該当されるものでしょうか。
ここからの湧き水はご本殿が鎮座される場所まで引かれており、そちらでもお水取りが出来ます。 側には「ご神水は湧き水です。水量に限りがありますので大切にお取りください」の注意書き。 神砂と言い、ご神水と言い・・・そんなにむやみに持ち帰って、一体どうするんだろうね😓
奥宮の片隅には「親鸞聖人霊場旧跡」碑、親鸞聖人はこの地に庵を建てて滞在したそうです。 浄土真宗の開祖『親鸞聖人』の旧跡は日本各地に残されており、私たちも色んな場所で遭遇しましたが、ここもその一つのようです。
次に向かったのは「猿田彦降臨地」。2013年に伝承の場所に整備完了された「元宮」。
まだ新しい神域にこじんまりと整えられた社殿。まるで深い森の緑を従えるように静かに鎮まっておられます。
社殿の手前には「猿田彦大神 御降臨之地」と刻まれた碑。
『猿田彦大神』は、天孫降臨の際『瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)』を日向の高千穂に導いた国津神。ゆえに、事の最初に御出現になり、最も善い方へ“お導き”になる神とされます。導きの神は、また道開きの神でもあるのです。
参拝日:2019年3月12日