明治・大正・昭和の初期にかけて竣工された学校建築と言うのは往々にして素晴らしく、旅先においても機会があれば訪ねており、お陰様にて未だに失望したことがありません😍。
今回訪ねたのは、姫路市新在家本町に残る、1926年(大正15年/昭和元年)竣工の「旧制姫路高等学校本館」と「旧講堂」。
木造2階建てで下見板貼、ホワイト系ペイント仕上げの校舎は、その当時の旧制高校校舎に共通する様式となっており、不思議な安定感を感じます。
中央に設けられた通路は中庭に抜ける通路として設計されたもので、その様式もまたこの校舎建築に華やかさを添えています。
改正高等学校令に基づき全国で増設された官立高等学校の一つで、国内では広島とともに、大正12年に設立された最後の官立旧制高等学校。修業年限は3年で、文科および理科からなる高等科が設置されました。
旧校舎前から左手に進むと、同時期に竣工された旧講堂へと至ります。校舎と違って少し離れた位置から全体を見る事ができるので、感動も倍増😊
行動の近くに建立された「ああ、白陵の碑」。「白陵」とは「白鷺城を望む丘」 を表す言葉で、旧制姫路高等学校の寄宿舎として設置された寮の名前でもあります。
碑の近くには、学生服にマント姿の学生や、羽織袴で正装した学生などの姿を写した当時の「姫高生」たちの群像。
それにしても・・・本当に昔の学校建築は美しい。いかに国家が教育と言うものを重んじてきたか・・こうした建物を見ていると如実に感じさせられます。
敷地の一角に建立されていた「忠魂碑」
訪問日:2010年8月12日