車泊で「ご当地マンホール」

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由加山:蓮台寺 in 岡山県倉敷市児島由加

2021年09月29日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岡山県

倉敷市児島由加に境内を構える真言宗御室派寺院別格本山「由加山:蓮台寺」『十一面観音菩薩、瑜伽大権現』を本尊とし、中国三十三観音霊場第六番札所、百八観音霊場第八番札所として知られます。

由来「「此の山は無双の霊地にして、梵刹を開き、三密瑜伽の行を行い、我を瑜伽大権現として祀るべし」と夢のお告げを受けた行基が、天平5年に開山し、阿弥陀如来・薬師如来の二尊を祀ったのが瑜伽大権現信仰の始まりと伝わる。」「江戸時代には備前国岡山藩の保護を受けたが、明治初年の神仏分離に伴い蓮台寺境内から由加神社がつくられ、分けられた。その後の国家神道解体により、僧職が本殿で祈祷を行う等、事実上明治以前の形態に復し、蓮台寺により両者が一体的に運営されていた。1997年、由加神社が宗教法人としての独自活動を開始した事により両者は対立関係になり現在にいたっている。」Wikipediaより

由加神社本宮での厄払石段で殆どの体力を使い果たした二人の前に、新たな試練・・・何と権現堂奥の院までの八十八の石段。でもその先には、厄除けの霊験あらたかな『瑜伽大権現』が祀られているとの事。

奥の院石段参道前を守護されているのは大正5年(1916)6月建立の半構え狛犬さん一対。阿吽共に柔和な顔立ちで半身に構え、今からこの石段に挑戦する参拝者にエールを送っています。

さらに頑張る参拝者にエールを送るのは、権現堂奥の院石段脇の明治7年(1874)建立の浪花狛犬さん一対。阿吽いずれも本当に良い表情で、へたりこみそうな根性無しにも「ガンバレよ~」の声援。

石段参道の途中に見る廻廊は、蓮台寺客殿から奥の院へと平行に続き、それがこの上なく美しい機能美を見せています。

享保年間(1716~1736)に造営された「観音堂」。倉敷市に残る数少ない五間の規模をもつ本格的な本堂建築で、「十一面観世音菩薩」が祀られています。

宗祖弘法大師をお祀りする「大師堂」。文化14年(1817)増範住職のとき、名匠大塚安左衛門の手により、高野山の御影堂を由加山に再現したもの。

冒頭に掲載した岡山県指定重要文化財の客殿は、寛政年間(1700)に備前藩主池田侯の宿泊・休憩用として建てられた県下最大の木像建築。何が魅力かと聞かれれば二人揃って「飾瓦!」と答えます😍

唐破風の鬼も、左右に流れる龍も、留蓋の獅子も玄武もできればその為だけのページが欲しいくらい。何だろう・・この圧倒的な迫力

1998年に完成した総本殿(瑜伽殿)。一階の真王殿には権現様のお前立ちとして日本最大級の厄除け不動明王が祀られており、その御手からは参拝者を「救いとる」善の綱が伸びています。

実際には「由加神社本宮」と「蓮台寺」との間を行ったり来たりしながらでしたが、それでも一度に二箇所もの参拝ができた事に喜んでいました。こっちの七福神さんは皆さん同じ大きさだねとか・・

ところが駐車場まで出てあるものを見た瞬間、私達の楽しい気分は一気に消し飛び、そうそうに由加神社本宮の駐車場へと引き返したのです。

「瑜伽大権現蓮台寺の駐車場につき、由加神社への参拝お札をお受けの方の駐車はお断り致します。厄除け瑜伽大権現蓮台寺」

由来に記した双方の対立は帰宅してから知った事で、その時の私たちには全く知る由も無いこと。だからこそこんなものを見て、何も知らずに参拝した人はどんな思いで車を移動させるのだろう・・・私達のように両方に参拝する者は、どう折り合いをつけるのだろう・・・なんとも形容しがたい後味の悪さは結構長い時間私たちを苛立たせました。

左・蓮台寺奥の院扁額  右・由加神社本宮備前焼大鳥居社号額

参拝日:2010年8月10日


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