吉備中央町円城に門を構える天台宗寺院「本宮山:円城寺」。報恩大師が建立した備前四十八ヵ寺の一つ、院号を観音院とし『千手観音菩薩』を本尊とします。
「霊亀元年(715)、東大寺創建の勧進にかかわった『行基』が本宮山山頂付近に開基した正法寺が起源。鎌倉中期の弘安五年(1282)に大火災に遭い、山上の全堂宇を焼失。 大火の翌年現在の地に移して再建され、円城寺と改称。現本堂は弘化三年(1846)の再建。内、中、外陣とも格子天井で一格子間ごとに極彩色の絵がはめてあり、一枚ごとに奉納寄進者の名が記されている。」公式HPより
徳川末期の再建と伝えられる、鎌倉中期の様式を深くとどめた二階造りの楼門。
本堂の向かって右手に建つ「阿弥陀堂」。旧阿弥陀堂は天保五年の再建と記され、十年余り仮りの本堂とされていました。本堂落慶の後そのまま新たに他所から弥陀三尊を迎えて本尊とし、阿弥陀堂として伝えられてきましたが、昭和48年に総桧造り:寄せ棟銅板葺に改築されました。
正面御拝の桁の上にある彫刻は雲龍に松と仙人の構図で精巧なノミ跡は大工棟梁「邑久郡宿毛村、田淵栄造源勝永」の作。
内陣入り口の彫刻
本堂外陣の格子天井。
格子に描かれた極彩色の天井画はどれも美しく繊細で、出来ればすべてを画像におさめたいほどですが自粛😅。
鐘堂は、楼造り二間四面、瓦葺。焚鐘は昭和35年に再鋳されたもので、重さは、百八貫(405k)。
宝篋印塔と石仏
参拝日:2015年4月25日
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