成田山新勝寺には、新旧の様々な伽藍が立ち並び、内、五棟が国の重要文化財に。さらに、成田市指定文化財として、薬師堂、鐘楼、一切経堂(輪転経蔵)、清滝権現堂があります。
「清流権現堂妙見宮」は享保17年(1732)の建立、天明8年(1788)・安政5年(1858)と二度の修理が成されました。 光明堂の右方に位置し、成田山の鎮守として「地主妙見」と「清瀧権現」をお祀りします。「清瀧権現」は真言密教を守護する女神、「妙見」とは「優れた視力」という意味を持ちます。
「清瀧妙見宮」の玉垣内で守護をされるのは、正徳元年(1711)辛卯9月吉日建立の狛犬さん。 獅子でも狛犬でもなく、いかにも「犬」という形の狛犬さんは「薬師堂」でも見ました。
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緻密な優雅さも、ふさふさと流れる鬣もありませんが、この素朴さが何とも好ましく・・・
境内の最奥には、昭和59年(1984)竣工の鉄筋コンクリート造の「平和の大塔」。 高さ58.1メートルの多宝塔形の仏塔で、外観は二重塔ですが、内部は5階建てになっているそうです。
「平和の大塔」の手前にあるのは、2017年・開基1080年祭記念事業として建立された「醫王(いおう)殿」。『月光菩薩・薬師如来・日光菩薩』が奉安され、左右には十二神将が奉安されています。 醫王殿と平和の大塔、それぞれに御朱印が頂けます。
1992年建立の「聖徳太子堂」、八角形のお堂の姿は「法隆寺の夢殿」を思わせる佇まい。それも道理で、建物は仏教興隆の祖である『聖徳太子』の理念に基ずき、世界平和を願って建立されました。
光明堂の裏手にある「奥之院」には、『不動明王』の本地仏である『大日如来像』を奉安。 成田山では年に一度の祭礼期間に限り奥之院が開扉され、一般の人も洞窟内に入る事が出来ます。
入り口左右に嵌め込まれた県重要文化財の「板石塔婆」、私には何が何やら・・ですが😅 考古学的に非常に貴重なものだそうです。
右側の板石塔婆には「阿弥陀如来の種子(しゅじ)」、明徳5年(1394)8月彼岸建立。 「種子」とは、密教において、仏尊を象徴する一音節の呪文、いわゆる「真言」の事だそうです。
成田山新勝寺~明日でラストです
参拝日:2014年5月20日&2019年3月18日
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