下呂温泉でもっとも規模の大きい観光施設として2010年夏に竣工された「下呂温泉:合掌村」。重要文化財の「旧大戸家住宅」を中心に、白川郷・五箇山から移築保存された合掌造り家屋10棟が里山に点在。飛騨の生活文化が体験できる屋外型博物館です。
入場料は大人800円、受付・売店は「旧大濱家住宅」の建物で、ここから先に「合掌茶屋:旧井波家住宅」。旧岩崎家の建物を利用した民族資料館があります。
集落では一際存在感を放つ民家は「旧大戸家住宅」。白川郷の御母衣字上洞にあったもので、御母衣ダム建設の際に解体され、この地に移築されました。天保4年(1833))から弘化3年(1846)まで、13年の歳月をかけて建造されものと「棟札」に記録されています。
鳥居と石灯篭が見えるこのささやかな場所には、どんな神が祀られているのでしょう?、周囲を歩きながらに垣間見る立地では、確かなことは何もわかりません。
私たちは、合掌の里と歳時記の森を結ぶ道路上を歩いています。そこから見える景色は、間近に見るものとはまったく別の、美しく懐かしい光景を展開しています。
あの建物は何処だろう?こうして見ると、僅か十軒の集落だと言うのが信じられないくらい、はるか向こうにまで茅葺屋根が連なって見えます。
2005年に一日かけて散策した「飛騨の里」、きっと此処とそんなに大差は無いだろう。数日後には白川郷に行き、そこで丸一日を費やす予定。全く興味が無いわけではないけれど、今回は周囲を歩くだけに留めました。この先も予定はびっしり、先に進まなくてはいけないのです。
訪問日:2012年5月16日
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます