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下呂温泉・足湯巡りの 町歩き~其の一 in 岐阜県下呂市

2020年03月16日 08時00分00秒 | 神社仏閣・名所・観光・岐阜県

往古より「日本三名泉」と称された「下呂温泉」。アルカリ性単純温泉の湯は無色透明で、別名、美肌の湯とも言われています。

下呂温泉街を突っ切るように流れる飛騨川の河原には「噴泉池」と呼ばれる河原露天風呂があり、心地よさげな湯気をくゆらせています。囲いの一切無い露天風呂で入浴をするには水着が必要だそうです。青空の下の露天温泉・・心惹かれますが流石に水着は準備していない、更にこの状況でお湯につかる根性は無い・・で、手を浸しただけで終了。

下呂温泉の起源は、延喜年間(901~923)とも天暦年間(947~957)ともいわれています。現在の温泉地の東方にある湯ヶ峰(1,067m)の山頂付近に温泉が湧出したのがはじまりで、泉効があり、当時から湯治客があったと言われています。

文永2年(1265)、山頂からの湧出は止まってしまいましたが、飛騨川の河原に湧出しているところを発見され、このことは開湯伝説における「薬師如来が一羽の白鷺に化身し、湧出地を知らせた」として伝えられています。

室町時代の京都五山の僧『万里集九』の詩文集「梅花無尽蔵」「本邦六十余州ごとに霊湯あり。その最たるものは、上州の草津、津陽の有馬、飛州の湯島、この三か所なり」と記され、また江戸時代の儒学者『林羅山』「詩集第三西南行日録」に、「我が国は諸州に温泉を多く有す。その最も著しいものは、摂津の有馬、上州の草津、飛騨の湯島、この三か所なり」と記しています。(当時の泉名は「下呂」ではなく「湯島」と表記されていました。)

「河原露天風呂」は無理ですが、下呂の温泉街には七箇所の無料足湯が設置されています。タオルと冷たいお茶を持って、早速足湯巡り😄 スタートは「モリの足湯」。頭上のビニール傘は、子育てに励むツバメさんの為に用意されたものです。

温泉街の中心、飛騨川を跨ぐ「白鷺橋」。橋の両側にはレトロな雰囲気を演出するガス燈。日暮れてオレンジ色のガス灯に照らされる温泉街、きっとロマンチックな景色でしょうね。

橋の中ほどに作られた案内板、中央に描かれた白鷺と、独特の「下呂温泉」の文字。そして白鷺の頭上、矢印の示す方向には「下呂富士」の文字が見えます。

下呂温泉を日本三名泉の一つとして世に知らしめた『林羅山』の像、足元に集まった猿たちは、まるで何か語りかけるような仕草で『羅山』の手元を見上げています。そういえば、町歩きの途中でこれとよく似た構図の版画絵を見たっけ。

さて、その『林羅山』と向かい合ってベンチに座り、物思いにふけっているのは『チャップリン』の等身大ブロンズ像。なんで下呂温泉に彼が??と気になって調べたら、観光客たちが映画について楽しく語らいながら温泉街散策ができる”映画通り”を目指す「ミラクルマイル」事業なるものが持ち上がり、その第一号として精巧なチャップリン像が誕生。それが2001年の話ですが、他に誰の像もないことを思うと・・・・多分、企画倒れになったのでしょう😅

「白鷺橋」を渡りきった先、下呂温泉旅館会館1階に鎮座されるのは、下呂温泉の恵みと温泉が永遠に湧くことを願って1989年に建立された「下呂温泉神社」。出羽三山の湯殿山の御分霊が祀られています。

本日二つ目の足湯は「足湯の里 ゆあみ屋」の前にある「ゆあみ屋の足湯」。歩き疲れた足にホンワカとした湯のぬくもりは最高、ついでに何ともいえない珈琲の良い香りが鼻腔を刺激します。

下呂温泉:足湯巡りの残りは五カ所、町歩きとあわせて明日に続きます。

訪問日:2012年5月16日


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