丹波市氷上町石生に鎮座される「𡶌部(いそべ)神社」。延喜式神名帳に記載されている式内社で、江戸時代には八幡宮と称していました。御祭神は事代主命と活玉依姫の御子とされる『奇日方命(くしひかたのみこと)』。『誉田別命・神功皇后・比売大神』を配祀します・
由緒「創立年不詳。和銅3年(710)の創立と伝う。式内社なり。現在の神殿は永禄年間(1558~1569)の再建。その後修復再三に及ぶ。 領主別所豊後守は、元亀・天正(1570~1591)の頃「軍神」として当社を崇敬し、燈明田高一石を寄進。 また、領主九鬼長門守は寛文6年(1666)、丹後宮津鎮撫の時、武運長久祈願のため当社に参拝。 境内に泉ありて、清水涌出せるを以て祈雨の神として、丹波地方のみならず一般の崇敬篤く、又比売大神を祀るが故に安産を祈るもの多し。」兵庫神社庁HPより
拝殿前左右より神域を守護されるのは浪花系の狛犬さん一対。阿形さんの左手の下には小さな玉が置かれています。
ご神木の夫婦檜
清らかな流れの水路に架かる神橋。鶴と亀の彫刻が参拝者を出迎えます。
標高約95メートルの「石生の水分れ(いそうのみわかれ)」は、日本列島の背骨をなす「中央分水界」のうち、本州で最も低い「分水界」です。この分水界に落ちた雨水は 北側に落ちると由良川を通って日本海へ、南側に落ちると加古川を通って瀬戸内海へと流れていきます。
「分水界」とは降った雨が異なる水系に流れる境界の事で、山岳地帯では特に分水嶺と呼ばれます。 水分れ公園内を流れる高谷川(加古川水系)の水路分岐点。直線に進む側は加古川水系で瀬戸内海へ向かい、写真右に分かれている用水路は由良川水系で日本海へ向かいます。
右の流れは由良川を経て日本海へ約70キロ。左の流れは加古川を経て瀬戸内海へ約70キロ。
水分れ公園の幸運の泉
鮮やかに色づく水分れ公園の紅葉
参拝&訪問日:2014年11月19日
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