七尾市所口町に鎮座される式内社「能登生国玉比古(のといくくにたまひこ)神社」。御祭神は『大己貴命』。配祀『素戔嗚尊・奇稻田姫命』。合祀『事代主神・底筒男神・中筒男神・上筒男神・建御名方命・多遲摩毛理命(たじまもりのみこと)』。
これまで参拝した七尾市の神社では、多分ここが初めてかもしれない石橋。
石橋の先に随神門
随神門の内より神域を守護されるのは、かなりの年代を経た随身様。全体に比して眼光が鋭く見えるのは、金泥を使っているのか?それとも玉なのか・・。御幣がお姿を遮ってハッキリと見る事が出来ません。
由緒に【第8代孝元天皇の治世に創祀されたと伝える。第10代崇神天皇の御代に羽咋の竹津浦に御祭神を分霊し、「気多神社(現 氣多大社)」が創祀された。それから「気多本宮」と称するようになった。天正年間(1573年-1593年)に前田利家が旧社地より現在の所口に奉遷。能登国総鎮守で、上代には能登の大神と仰がれていた。】
拝殿にかかる「気多本宮」の額
千鳥破風、唐破風付きの拝殿
拝殿彫刻は精緻で美しく、寺社彫刻大好きの私にはもうこんなに幸せな事はありません(笑)向背の龍も、満開の牡丹を見上げて満足気。
大きく羽を広げる鳳凰と、貫の獅子
腕木に施された梅の枝にはひっそりと鶯が隠れています。
拝殿の扉に施された欄間風の彫刻は、中央に梅鉢をおいた透かし彫り。
参道途中より神域を守護されるのは、大正12年(1923)4月吉日建立の笏谷石狛犬さん一対。。阿形さんの下顎、吽形さんの右前脚は、まるで何かにそぎ取られたようで、何があったのかわかりませんがいつまでも健在でいて欲しいものです。
ブロンズ製の奉納御神馬、腹掛けの御神紋は鮮やかな金泥で「丸に桜」。
参拝日:2011年10月18日