備前市香登本に鎮座される「大内神社」。御祭神は『大山祇神・木花佐久夜姫神・大市比売神・大香山戸臣神(おほかぐやまとおみのかみ)』
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由緒「創建年代不詳。大宝年中香登臣秦大兄が修繕をしたと社記にあるので、千二百五十年以前の創建であろう。備前国内神名帳に、正二位大内神社、その他の神名帳に、従二位大内大明神、四社大明神、春日四社大明神、大内神社等とある。明治二年官許を得て名称を大内神社と定めた。明治五年、郷社に列した。大正十年十月に神饌幣帛料供進神社に指定せられた。」岡山神社庁HPより
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旧山陽道沿いに面して立つ鳥居を潜り、白壁に囲まれた神門より境内に入ると、正面に社殿へと至る参道が見えます。その参道両脇より神域を守護されるのは明治29年(1896)丙申10月建立の狛犬さん一対。猫足の台座の上、石材の角を顔に持ってきたスタイル、何ともユーモラスでユニークなお顔は、岡山県内ではあまり目にしません。『石工・岡田豊吉』の銘は、おそらく地元の方では・・と思われます。
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参道途中に建つ随身門。奥には拝殿へと至る石段が真っ直ぐに見えています。
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随身門の内、左右より神域を守護される左大臣・右大臣。「こういう顔の人、知ってる!」と思わず二度見させるほど、写実的なお顔をされています。
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広く真っ直ぐの石段、石垣の上に設けられた白壁に守られれるように建つ拝殿。清掃の行き届いた美しい境内。空気が綺麗に澄んでいく感覚に思わず深呼吸。
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石段の両脇に祀られる境内社、向かって右手には「大酒神社」・「牛神社」。また、画像には有りませんが左手には「虫除神社」が鎮座されています。
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三方を吹き抜けとし幣殿から本殿へと続く唐破風の拝殿。その中央に施されている「小槌・絵巻・神名帳」等々の縁起物の彫刻。問題は中央に見える丸いもの。
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皿状の丸の中にはアルファベットのよう彫刻が・・・。気になって色々調べた結果「備前市文化協会『創立 25 周年記念誌わがまちの文化遺産』に、「拝殿の向拝、唐破風は、古代文字を彫刻した兎の毛通しを付けている。」がヒットしました。「兎(う)の毛通し 」とは、唐破風の中央につく「懸魚」の事で、通常のものより平たいと説明されています。またご亭主殿が調べてくれたものに「日文(ひふみ)四十七音」がヒットしました。それでいけばこの記号は「オオウチノヤシロ」となります。
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向背の彫刻は「夫婦岩」でしょうか?左右に屹立する大岩は注連縄のようなもので結ばれており、荒れ狂う波が岩の間に見えます。
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社殿左側に祀られる境内社「荒神社」「稲荷神社」「須賀神社」。並ぶと微妙に左から右にお社が小さくなっているのがちょっと気にかかる・・
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境内社三社に至る石段の上より神域を守護されるのは、明治40年(1907)建立の何ともユニークで素朴な顔立ちの狛犬さん一対。特に吽形さんのお顔は、さっきまで境内で遊んでいたお子様にそっくり😄
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社殿右側に祀られる「境内社:八幡宮」。こちらは他の境内社とは比較にならない大きさの社殿です。
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大内神社境内には、先の随身門と並ぶように「境内社:稲荷社」が鎮座されています。その紹介はまた明日に・・・
参拝日:2010年5月7日