7/15の日帰り旅行シリーズももう5回目。今回でアクアマリンふくしまの話はラストです。
福島県はいわき市、小名浜にある「アクアマリンふくしま」。東日本大震災では津波と停電の影響で多くの魚たちが死滅してしまい、それでも昨年7月15日に復興再オープン。昔の姿は知らないのですけど、今現在の姿を見ても立派な水族館でした。
さて、「海・生命の進化」「ふくしまの川と沿岸」「潮目の海(上部)」「北の海の海獣・水鳥」「オセアニックガレリア~海の博物館~」と順に見てきましたが、次のゾーンは「熱帯アジアの水辺」です。淡水からマングローブの生える海やが展示されます。続いて「サンゴ礁の海」珊瑚礁と熱帯の魚の展示になります。
熱帯アジアの水辺ゾーン入り口
トランスルーセント・グラスキャットフィッシュ。所謂スケスケのお魚。淡水魚
アジアアロワナ。アロワナは総じてでかいという印象があるけど、こいつは最大90cm程度で控えめ。淡水魚
こんな感じでマングローブのある浅瀬も再現されている
ナンヨウツバメウオ。確かに白と黒でツバメの色ですが
海に映えるマングローブも再現されていて、こういうところには小魚が多いです。ヒメツバメウオ、オニボラなど
一転して珊瑚礁の海。鮮やかな珊瑚礁に立って泳ぐ姿が特徴的なヘコアユ
長いひげが特徴的なオトヒメエビ
青い色が目立つナンヨウハギ
チョウチョウウオ科のムレハタタテダイ(中央)とカスミチョウチョウウオ(右)
小型のサメもいました。ネムリブカですね
「熱帯アジアの水辺」を抜けると再び「潮目の海」が見えてきますが、ここに行く前に「オホーツク海」の展示になります。日本でも北海道北部の海がオホーツク海であり、何年か前にノシャップ岬の水族館で見た魚がいました。
潮目の海を通り過ぎて
写真で見ると、さっぱりわからない。クリオネことハダカカメガイですが・・・なんせフラッシュたけないのに小さくて動きが速い(というより常に動いている)ので、撮影するの無理
なんて魚だったか忘れました
オオカミウオ。顔は怖いけど、本来性格はおとなしいのだとか
花咲ガニ。美味しそう
タラバガニ。食べたい
タラバガニのアップ
さて、いよいよ「潮目の海」です。「アクアマリンふくしま」のメイン展示である大水槽ですね。親潮側の方が狭く、黒潮側はイワシなどが大量に泳いでいますが、親潮側は黒潮側ほど多くはありません。そのかわり、親潮側はゴマフアザラシも一緒に展示されています。
親潮側では、水槽内部を職員さんが掃除中だった
尾っぽしか見えないけど、ゴマフアザラシが暮らしてます
親潮と黒潮の比較なんですけど、説明が乏しくて良くわからん
黒潮水槽はイワシの大群です
さらに捕食者にあたるカツオやキハダマクロも泳いでます
2つの水槽の真ん中を通り抜けて行きます
見上げると細長いハマダツも泳いでいました
続いて「ふくしまの海」。福島県沖は黒潮と親潮のぶつかる海で、本来は非常に豊かな海です。また日本海溝も近く、沿岸から深海まで幅広い魚が水揚げされていました。福島第一原発による放射性物質の流出の影響を受け、大きく漁業規制がかかってしまいましたが、その豊かな海の一端をここで見ることが出来ます。
なんだかわかりにくいですが、実はサンマの展示です。食用魚としては大変身近ですけど、サンマは鱗がはがれやすく、神経質で寿命も2年と短いため、こうして水族館で展示するのはたいへん苦労されたそうです
冬の味覚、キアンコウですね
ベニズワイガニ。ズワイガニより安価ですけど、私は美味しいと思いますよ
マトウダイですね
たくさんの魚が泳いでます
展示のメイン領域を抜けて、後は展示以外もある様々なコーナーになります。手で触れられる「潮だまり」のコーナー、釣り堀やここまで展示の無かった一部の魚介類を展示する「子ども体験館「アクアマリンエッグ」」、時間の都合でパスしたんですが、田んぼや小川の生物を扱う「BIOBIOかっぱの里」と礒・干潟・砂浜を再現した「蛇の目ビーチ」がありました。
「潮だまり」。ヒトデなどが触れるコーナー。触りたくないですが
「アクアマリンエッグ」の釣り堀
ウツボ。相変わらず怖い顔。唐揚げにすると案外美味しい。高知の方では普通に食べます
伊勢エビ。高級海老の代表格ですね
物販コーナーでお土産用グッズ等を若干買った後は、最後に金魚の展示とシーラカンスの展示です。金魚はいろんな種類が展示してあってとてもきれいでした。錦鯉もきれいですけど、金魚の方が個人的には生きた芸術品という感じで好きですね。
金魚の水槽がいくつかありました
中を覗いてみるとこんな感じ
水槽毎にいろんな金魚が
やっぱり金魚はきれいですね
こちらはシーラカンスの剥製。アクアマリンふくしまは、インドネシア等でのシーラカンス調査でも知られています
インドネシアで引き上げたシーラカンスの体内からは、インドネシアのスナック菓子の袋が出てきたとか。我々人間が出すゴミは、確実に深海魚にも影響を与えていると言うことです
これにて「アクアマリンふくしま」の見学は終了。駆け足で見たのですけど、展示が多くて非常に有意義な施設でした。
震災の影響はここまで微塵も感じさせないほどの展示でしたけど、実は外に「がれき広場」としてある場所に、がれきが残ってもいました。
館外のがれき
がれき広場に堆積しているがれき
東日本大震災の悲劇から復活した「アクアマリンふくしま」。今回までの3回の記事で、魅力を感じた方は是非訪れて頂きたいと思います。
放射性物質の影響を気にされている方もいるとは思いますが、現在のアクアマリンふくしま周辺での空間放射線濃度は0.04~0.11μSV/hであり、震災前の数値に戻っています。数値的には関東地方と大差の無い値に戻っています。東京ーニューヨークを国際線の飛行機で往復する被ばく量0.1mSVに達するには、小名浜に1000時間以上滞在しないと達しません。観光で小名浜に来る分には、全く問題ないと言えるでしょう。むしろ、私は海外旅行好きで年に何度も北米やヨーロッパとか行っている人の方が被ばく量が酷いと思います。
おまけ
3回前の記事で紹介した、自動車が並んでいたのはこのアクアマリンふくしまへ続く道。踏切は廃線になった福島臨海鉄道の小名浜港内の線路
すでに小名浜駅へは繋がっておらず、廃線跡が残るのみ
次回で7/15の旅行記も最終回です。
福島県はいわき市、小名浜にある「アクアマリンふくしま」。東日本大震災では津波と停電の影響で多くの魚たちが死滅してしまい、それでも昨年7月15日に復興再オープン。昔の姿は知らないのですけど、今現在の姿を見ても立派な水族館でした。
さて、「海・生命の進化」「ふくしまの川と沿岸」「潮目の海(上部)」「北の海の海獣・水鳥」「オセアニックガレリア~海の博物館~」と順に見てきましたが、次のゾーンは「熱帯アジアの水辺」です。淡水からマングローブの生える海やが展示されます。続いて「サンゴ礁の海」珊瑚礁と熱帯の魚の展示になります。
熱帯アジアの水辺ゾーン入り口
トランスルーセント・グラスキャットフィッシュ。所謂スケスケのお魚。淡水魚
アジアアロワナ。アロワナは総じてでかいという印象があるけど、こいつは最大90cm程度で控えめ。淡水魚
こんな感じでマングローブのある浅瀬も再現されている
ナンヨウツバメウオ。確かに白と黒でツバメの色ですが
海に映えるマングローブも再現されていて、こういうところには小魚が多いです。ヒメツバメウオ、オニボラなど
一転して珊瑚礁の海。鮮やかな珊瑚礁に立って泳ぐ姿が特徴的なヘコアユ
長いひげが特徴的なオトヒメエビ
青い色が目立つナンヨウハギ
チョウチョウウオ科のムレハタタテダイ(中央)とカスミチョウチョウウオ(右)
小型のサメもいました。ネムリブカですね
「熱帯アジアの水辺」を抜けると再び「潮目の海」が見えてきますが、ここに行く前に「オホーツク海」の展示になります。日本でも北海道北部の海がオホーツク海であり、何年か前にノシャップ岬の水族館で見た魚がいました。
潮目の海を通り過ぎて
写真で見ると、さっぱりわからない。クリオネことハダカカメガイですが・・・なんせフラッシュたけないのに小さくて動きが速い(というより常に動いている)ので、撮影するの無理
なんて魚だったか忘れました
オオカミウオ。顔は怖いけど、本来性格はおとなしいのだとか
花咲ガニ。美味しそう
タラバガニ。食べたい
タラバガニのアップ
さて、いよいよ「潮目の海」です。「アクアマリンふくしま」のメイン展示である大水槽ですね。親潮側の方が狭く、黒潮側はイワシなどが大量に泳いでいますが、親潮側は黒潮側ほど多くはありません。そのかわり、親潮側はゴマフアザラシも一緒に展示されています。
親潮側では、水槽内部を職員さんが掃除中だった
尾っぽしか見えないけど、ゴマフアザラシが暮らしてます
親潮と黒潮の比較なんですけど、説明が乏しくて良くわからん
黒潮水槽はイワシの大群です
さらに捕食者にあたるカツオやキハダマクロも泳いでます
2つの水槽の真ん中を通り抜けて行きます
見上げると細長いハマダツも泳いでいました
続いて「ふくしまの海」。福島県沖は黒潮と親潮のぶつかる海で、本来は非常に豊かな海です。また日本海溝も近く、沿岸から深海まで幅広い魚が水揚げされていました。福島第一原発による放射性物質の流出の影響を受け、大きく漁業規制がかかってしまいましたが、その豊かな海の一端をここで見ることが出来ます。
なんだかわかりにくいですが、実はサンマの展示です。食用魚としては大変身近ですけど、サンマは鱗がはがれやすく、神経質で寿命も2年と短いため、こうして水族館で展示するのはたいへん苦労されたそうです
冬の味覚、キアンコウですね
ベニズワイガニ。ズワイガニより安価ですけど、私は美味しいと思いますよ
マトウダイですね
たくさんの魚が泳いでます
展示のメイン領域を抜けて、後は展示以外もある様々なコーナーになります。手で触れられる「潮だまり」のコーナー、釣り堀やここまで展示の無かった一部の魚介類を展示する「子ども体験館「アクアマリンエッグ」」、時間の都合でパスしたんですが、田んぼや小川の生物を扱う「BIOBIOかっぱの里」と礒・干潟・砂浜を再現した「蛇の目ビーチ」がありました。
「潮だまり」。ヒトデなどが触れるコーナー。触りたくないですが
「アクアマリンエッグ」の釣り堀
ウツボ。相変わらず怖い顔。唐揚げにすると案外美味しい。高知の方では普通に食べます
伊勢エビ。高級海老の代表格ですね
物販コーナーでお土産用グッズ等を若干買った後は、最後に金魚の展示とシーラカンスの展示です。金魚はいろんな種類が展示してあってとてもきれいでした。錦鯉もきれいですけど、金魚の方が個人的には生きた芸術品という感じで好きですね。
金魚の水槽がいくつかありました
中を覗いてみるとこんな感じ
水槽毎にいろんな金魚が
やっぱり金魚はきれいですね
こちらはシーラカンスの剥製。アクアマリンふくしまは、インドネシア等でのシーラカンス調査でも知られています
インドネシアで引き上げたシーラカンスの体内からは、インドネシアのスナック菓子の袋が出てきたとか。我々人間が出すゴミは、確実に深海魚にも影響を与えていると言うことです
これにて「アクアマリンふくしま」の見学は終了。駆け足で見たのですけど、展示が多くて非常に有意義な施設でした。
震災の影響はここまで微塵も感じさせないほどの展示でしたけど、実は外に「がれき広場」としてある場所に、がれきが残ってもいました。
館外のがれき
がれき広場に堆積しているがれき
東日本大震災の悲劇から復活した「アクアマリンふくしま」。今回までの3回の記事で、魅力を感じた方は是非訪れて頂きたいと思います。
放射性物質の影響を気にされている方もいるとは思いますが、現在のアクアマリンふくしま周辺での空間放射線濃度は0.04~0.11μSV/hであり、震災前の数値に戻っています。数値的には関東地方と大差の無い値に戻っています。東京ーニューヨークを国際線の飛行機で往復する被ばく量0.1mSVに達するには、小名浜に1000時間以上滞在しないと達しません。観光で小名浜に来る分には、全く問題ないと言えるでしょう。むしろ、私は海外旅行好きで年に何度も北米やヨーロッパとか行っている人の方が被ばく量が酷いと思います。
おまけ
3回前の記事で紹介した、自動車が並んでいたのはこのアクアマリンふくしまへ続く道。踏切は廃線になった福島臨海鉄道の小名浜港内の線路
すでに小名浜駅へは繋がっておらず、廃線跡が残るのみ
次回で7/15の旅行記も最終回です。