田切通信

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伊那谷の食20

2006-01-07 22:02:53 | 飯田線の旅
 今日は1月7日で、伝統によると七草である。春の七草は「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」の7種類を指す。この内、スズナは蕪、スズシロは大根だ。これをよく洗って、軽く湯がいて細かく刻み、別に作ったおかゆと合わせ、塩で味を調える。これが七草がゆで、実に簡単に作れる。味の方は、なにせ、ナズナやハコベラなどは野の草だから、野菜などとは比べものにならないほど青臭く少し渋いい。中には口に合わない人も居るだろう。
 元来、正月のおせち料理と飲酒(つまりは暴飲暴食)で疲れ果てた胃を休める為の、養生食なのだ。薬だと思えば少しの苦みも苦にはなるまい。
 そんな訳で、僕も今日、七草がゆを作って食した。正月の胃の疲れが癒されて、大変よかった。

 伝統の作法では、ただ草を刻んでかゆに入れるのではなく、はやし歌を唄いながら刻むのだそうだ。それを食べると、今年1年、無病息災で過ごせるのだ。
 さて、来週末の14日土曜日、飯田でこの七草がゆの行事がある。例年昼の時間帯にリンゴ並木に特設会場を作り、子供達が唄いながら草を刻みかゆを作る。これは伝統の行事を廃れさせず、後世にまで残そうという試みなのだ。大変好感が持てる。