日時:平成24年11月8日(木) 午前10時~12時
場所:萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)及び施設周辺
テーマ:問題
講師:上川 多実さん・特定非営利活動法人暮らしづくりネットワーク北芝の皆さま
最初に今回の講師である上川さんの生い立ちや育った環境、結婚や子育てについて語られました。
両親共に被差別出身者で、解放運動の活動家である両親のもと育った上川さんは、小さい頃から結婚や就職差別といった差別の現状を見聞きしているにも関わらず、家の外に出ると問題を知っている人があまりにいない、関心が無いという、家の中と外とのギャップを感じながら育ちました。
現在は、自分の子供に問題を伝えることよりも、いろんな人が集まるホームパーティーを開いて、たくさんの人同士が出会う機会を作り、サポートしてくれる人たちの輪を広げる活動をしたり、ウェブサイトBURAKU HERITAGEを立ち上げ、情報を発信しています。そして、問題を一人でも多くの人に伝えて一緒に考えていきたい...と。
次に、班に分かれて地域を案内していただきました。施設周辺は”北芝”と呼ばれ、箕面市にある被差別の名前で、地図にはありませんが、まちの住民は愛情と誇りを込めて”北芝”と呼んでいるそうです。公園や広場など緑も多く、カフェや駄菓子屋、ディサービスセンターなど、さまざまなまちづくりがされていて、昔この地域がだったとは、とても考えられませんでした。
問題では、今なお苦しい想いをしている人がいるということを、私たちは知っておかなければならない、と思わされる学習会でした。