日時 2018年1月19日 午前10時~12時
場所 メイプルホール 小ホール
テーマ 「暮らしに根付いた人権意識・私たちは子どもを守れているのか」
第6回 イキイキさわやかに学ぶ会
講師 箕面市人権啓発推進協議会 事務局長 前田功さん
障害者市民問題啓発研究部会 大道広子さん 平めぐみさん
今回が今年度最後のイキイキさわやかに学ぶ会の最終回でした。
これまで学んだ様々な問題に対する人権意識について、実際に障がいをもって生活されている大道さんと平さんのお話を伺いながら、研究会の方達の実際にあったお話などを聞き考えました。
偏見、差別には5段階の法則があり、
第1段階 無関心(何か変だ・理解できない・私とは違う)
第2段階 回避(避けて通る・はみごにする・無視)
第3段階 差別的言動(直接的・間接的に差別をし、はじき出そうとする)
第4段階 差別による身体的攻撃(ヘイトスピーチ・ネット等での攻撃)
第5段階 絶滅・殲滅(例 ヒットラーのユダヤ人虐殺)
とされます。この段階が進むほど差別を受ける側の人は傷つき、疎外感を覚えます。
なぜ人はこのような意識を持つようになるのか。大きな原因として、成長課程で人権問題に対する良い出会いがなされていないこと、親の否定的な言動を知らずに偏見が刷り込まれることなどが挙げられます。
人権意識・感覚とはかわいそうな人たちを理解しようとすることではなく、同じ人間として困っている人を助け、共に生きていくという意識を持つこと。これを人間としての身だしなみと定義します。違いを違いとして認める、相手のことを理解しようとする姿勢を身につけることで自然と人権意識を持つようになるのです。親の言動が大きく影響することを自覚し、子どもに身だしなみを持った人間に育てることが大切です。
次に子どもの人権について考えます。親の間違った叱り方が子どもの人権を侵害することに繋がります。
子どもの叱り方のダメパターンは、このような事です。
①機関銃型(一方的におこる・怒る)
②根ほり葉ほり型(過去のことを持ち出す)
③大砲型(一喝・暴力)。
これらは子どもの自尊心や人格をダメにする叱り方の典型です。
これに対し良いパターンは、
①理由を端的に、なぜだめなのか(低学年)、人間としてどうなのか(高学年から)
②子どもがどう思っているのかを聞く(即答を求めず、時間を与える)
時間をかけて子どもの気持ちを整理させ、考え方や答えを求めるのが良いと思います。
それは人としての尊重に繋がります、
人権感覚や意識を難しく考えるのではなく、1人1人が人間としてのあたたかさ、やさしさ、たくましさ、思いやり、正義感をもって全ての人に接することが、偏見や差別をなくすことに繋がるのだと思います。
また、人間として生きて行く上で身だしなみをつける大切さを学びました。