日時:2022年9月5日
テーマ:子どものネット依存の現状
講師:冨田幸子(竹内義博様より変更)
開催方法:ZOOMによるオンライン開催
テーマ:子どものネット依存の現状
講師:冨田幸子(竹内義博様より変更)
開催方法:ZOOMによるオンライン開催
第3回イキイキさわやかに学ぶ会で当初予定されていた竹内義博様に代わって今回の講師は冨田幸子先生が「子どものネット依存の現状」についてお話をしてくださいました。
最初に先生がネット問題について活動をされるきっかけになった事について。
先生は元々、中学校教諭をされていて、その中で生徒会に関わっていた頃に生徒達から学校を良くするためには…のテーマで「いじめ」についての問題がよく取り上げられていたそうです。
そしてその「いじめ」問題の原因として10年前くらいから流行り出したLINEアプリによって、学校、学年、学級、クラブ活動など様々なところで、トラブルが多発し、それがネット問題について活動されるきっかけになったそうです。
ではなぜ子ども達はSNSにのめり込んでしまうのか?なぜ依存してしまうのか?などについて色々お話ししてくださいました。
一度使い出すと止めることの出来ないネットツールは非常に便利な反面、危険も非常に多いということ。
近年では学校でもタブレットが1人1台与えられ、誰しもがネットに触れることの出来る環境にある状態です。
また、スマホの所持率も低年齢層から増加の傾向にあり、不登校率が低かった小学生が、今では右肩上がりになってきているとのことです。
この背景には、スマホのない時代は家で長い時間過ごすことに、ある程度の限界があったことがあります。
しかし、スマホには終わりがありません。
例えば、漫画、ゲーム、テレビなど。
漫画は次から次へと読みたいものが出てきます。
ゲームもオンラインなどで限りなく遊べてしまいます。
テレビやYouTubeは時間に関係なくずっと見ることができます。
友達もネットで探すことができます。
つまり、家に居ても飽きない状態になってしまっています。
そして気がついた時にはネットにのめり込んでしまっているのです。
しかしながら子どもたちがネットにのめり込んでしまう原因として「生きづらさ」がある、とも言われています。
家庭、学校で苦しい、うまくいかない、勉強についていけない等…
これらの事を踏まえて依存症の予防対策として、
- ネットの利用時間を設定する
- 利用時間を記録する
→15分でも減らすことが出来れば褒めてあげる。 - 食事や入浴をして生活リズムを整える
- ゲームなど以外に熱中できることがあること
ネット社会が急激に発展してしまっている今、子ども達にスマホを使ってはいけない!と注意するだけではもう無理な状況です。
子ども達に伝えることは「正しく怖がること」「かしこく使うこと」。
そして、いつでも相談に乗ってあげられるよう普段の言葉かけが大切になるとのことです。
これからまだまだ進化し続けるネット社会、この講習会を受講させていただいた事を機に改めてネットの使い方を親子で話し合い、気を付けながら子どもの様子を見守っていきたいと思いました。