老いの考察~正論~
誰にでも、その時は来る
始終の掟を亙わたる者には
たった一度の、例外もなく
定理のその時は来る
別離の瞬間は必然に来る
誰とも、何処とも、何とも
結ぼれて生きた
全ての繋がりは切れる
その時が
それぞれの縁の切れ目
さまざまな契りの終焉
そうなのだ
正しく思惟すれば
僕らはその果敢無さを
慈しみ、愛しみ、尊たっとび、
喜び、怒り、哀しみ、楽しみに包くるんで
その間の四苦八苦を生きる
落涙し、泣き喚き、喜悦し、苦慮しながら
その切ない滑稽を生きる
生きて死ぬ
生れて老いて、病んで死ぬ
何事も自然の摂理のままのこと
それこそがinochiの節理の解釈