受け皿
僕は寝ながら、受け皿になる
無の闇から降って来るもの
心身を掠めてゆくもの
深奥から湧いてくるもの
無我を過ってゆくもの
様々なその気配の、置き場所に成る
時の流れの中では
不可解な開示も有るけれど
その機会は
人間の都合など
お構いなしのfreedomなのだ
僕は下部のように、下僕のように
時に、使徒のように
耳を欹て、意識を搔き集め
kokoroを澄まし、身動ぎせず
唯、幸運の成り行きに身を委ねる
一篇の生まれ方には
様様の様相があるけれど
何故、何時、何処、如何にかの
この有無の交換時こそ
僕が、writerであることの
一枚の証文かも知れぬ