今回の京都での一番の目的は、南座での「東海道四谷怪談」観劇。
最近観た、スーパー歌舞伎や超歌舞伎と違って、本格的歌舞伎です。
花見小路で、英語のポスターを見かけました。
鶴屋南北による世話物で、忠臣蔵の世界を背景に、時代に翻弄される市井の人々の暮らし、陰惨な殺人と死霊の恨みを描いた怪談物の傑作。本公演では、諸悪の根源であり、典型的な色悪の役柄である民谷伊右衛門を愛之助が、本作の悲劇のヒロインである伊右衛門の妻・お岩を七之助が、伊右衛門の悪友で、お岩の妹・お袖に恋をする直助権兵衛を中車が勤める。 また、七之助は今回、お岩の他にも佐藤与茂七、小仏小平を勤め、一人で三役を演じ分ける。 お岩が怒りを表す「髪梳き(かみすき)」の場面や、死霊の怨念を描く場面での「戸板返し」「提灯抜け」など、怨念や恐怖を効果的に見せる歌舞伎ならではの仕掛けもみどころ。 人間の業を赤裸々に描いた、夏芝居にふさわしい怪談物の傑作が楽しめる。
ストーリーはだいたい知っているものの、歌舞伎ならでの演出が見ごたえたっぷりで、
特に第二幕は、90分もの長さなのに、息をもつけず引き込まれてしまう、すばらしい熱演でした。
これを昼夜二公演するなんて、なんて体力と集中力なんでしょう。
夜の南座は雰囲気たっぷりです。