わが子の様にかわいい二人の子供。
親戚の子供。
その子達には父親がなく、赤ちゃんの頃我が家で一緒に暮らしていたので、僕にとっては特別の存在だ。
その子達はもう六歳と四歳になった。
でも今日は二人とも二歳位だった。
そこに兄の子を加え、三人の赤ちゃんが笑っていた。
僕は小さいスプーンで彼らに食事をさせた。
不思議と癒される。
僕は何度も何度も繰り返し彼らの口元にスプーンを運んだ。
その度に子供達 . . . 本文を読む
少年時代、僕は小高い丘の上から街を見下ろしていた。
穏やかな日差しとそよ風が吹いていてとてもお気に入りの場所だった。
眼下に広がる風景は、まるで他人事の様で、季節や時間によってさまざまな表情に変わった。
夕暮れ時や夜明けの時間が僕は特に好きだった。
そして僕の楽しみはそこから自転車で一気に坂道を下る事だった。
陽のあたる坂道
透明な空
綺麗な情景
風を切る体
奥の鼓動
坂道を下る時のその感じ . . . 本文を読む
僕は人生初のダイビングの最中だった。
ひとまず深さ10Mほどの海底で、熱帯の魚達と戯れた。
エメラルドの海と太陽の光の筋が交じり合って、とても神秘的な画だった。
そこから揺らめく太陽をしばらく見つめていると、体の境界線は消え、僕は海の一部みたいだった。
しばらく進むと海の断崖が足元に現れた。
少しダイビングに慣れたからと油断してその断崖を降りてみた。
底は暗くて見えなかったが、太陽の光の中を泳ぐ . . . 本文を読む
離陸
2005年12月22日 | 夢
今にも飛び立とうとしている旅客機
僕はコックピットでハンドルを握っていた
暗いコックピットの中では電子機器のランプがまるでプラネタリウムみたいだ・・・
何せパイロットの免許も無く、旅客機の操縦などしたことが無かった僕は
理不尽にも大勢の命を握っているこの状況の緊張で胸がドキドキしていた
爆音を轟かせ旅客機が加速する
体にGがかかる
前輪が地面を離れ自分の体が30度ほど上に傾いた
目には夜空が飛び . . . 本文を読む
ひどくどんよりと曇った空。
僕はトボトボと歩く自分の後ろ姿をコソコソと追いかけている。飴の舐めすぎで口の天井と舌が痛んでいる。
少し歩くと開けた田舎風景に辿り着き、そこを流れる小さな川沿いを行く。
人がどこにも見当たらない道を、さらさらと流れる川を見ながら歩く。
確か昨日ひどい腹痛に襲われ、意識を無くし・・・。
それで今朝目覚めてから僕は医者を探し歩いているのだ。
川沿いに小さな医院があることを何 . . . 本文を読む