ソラノカケラ 2005年04月20日 | ボクヲサガシテル 20年近く前。初夏。 その日は学校が予定より早く終ったので意味もなくウキウキしながら家路を急いだ。 僕が家に着くと家の鍵が閉まっていたもので、僕は途方に暮れた。いつもは母か祖父が居る事が多かったので、僕はあたり前のように家に入れると思っていた。しかし家族は皆、仕事に出てしまっていたらしい。仕事に行ってしまったということは、母が帰る夕方まで僕は家に入れない。 僕は家中の扉や窓をひとつひとつ確認してみ . . . 本文を読む