キャロル

キャロル
を観ました。


1952年ニューヨーク、夫との離婚問題に悩むキャロルとデパートのおもちゃ売り場で働く若いテレーズとの出会い。
キャロルの忘れ物の手袋を届けたお礼に食事に招待され、二人は親密になっていきあてのない旅に出発する物語です。


結構ハイセンスなイメージのあるトッド・ヘインズ監督作品です。

予告編で結構気になっていた映画でした。

まあ、ざっくり言ってしまえばレズの純愛ものですが。
非常にお上品なテイストでフランス映画みたいな気品に満ちた映画でした。

基本的にロードムービーは大抵好きなのですんなり観れました。
旅の準備や、旅の中なささやかな食事シーンなどのワクワク感はとても良かったです。

凄く刹那的な幸せに満ちていてそれが切なさを醸しだして居ました。
どう考えても円満な決着には向かわないのはわかってるけど、今の幸せを噛みしめる二人の感じはいいですね。

ちょっと前にゲイモノのラブシーンがある映画を観ましたが、
レズモノのラブシーンはそれより全然観れますね。

多分、同姓愛文化がまだ出来上がって無い時代なのでしょうか？
本人たちも周りもどうしていいかわからない感じがいいですね。

ケイト・ブランシェットは独特なルックスとオーラがあって素晴らしいですね。
この時代のニューヨークのセレブ感を見事に醸しだしていましたね。

しかしルーニー・マーラは素晴らしいですね。
好みの見た目じゃないですが、好きにならざるをえない魅力がありますね。
演技派だし体当たりだし体キレイだし。
ミステリアスな感じもキュートな感じもあっていいですね。
流れに流されてしまう若い女の子を見事に演じてました。
一つのジャンルを作りつつありますね。

要所要所でハイセンスでビビッと来るシーンはありましたが、期待ほどでは無かったです。
ひょっとしたら猛烈に泣かされる名画かも？くらい期待したのがいけなかったですね。

独特のカメラワークは芸術的で素晴らしかったです。
キャロルがプレゼントを足で渡すシーンは素晴らしかったです。


そんなわけで7点です。