メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

オデッセイ

2016年02月12日 | 映画
オデッセイ
を観ました。


火星調査隊、嵐にのまれて死んだと思われ一人火星に取り残された植物学者が科学を武器に次の救助が来るまで生き延びようとするお話です。

僕の大好きな巨匠リドリー・スコット監督作品です。

いやはや名画でした!

得意なSF作品だけど今までのリドリー・スコットSFとはまるで違うテイストです。

エイリアンとか出てこないし、おっかない展開も無いです。
ただただ火星で独りぼっち生き延びようとするだけのお話です。

更に特徴的なのはリドリー・スコット作品らしからぬ、
ウィットなコメディに満ちていることです。

非常に困難な状況で、それなりにトラブルも起きてとことん絶望的ですが、
マット・デイモン演じるワトニーは極力陽気に振る舞い不安感や孤独感を醸しださない様にしている様に思えました。
コレはとても理に適っているように思えました。

こんな状況に陥った時、ネガティブシンキングな自分みたいな人間はサバイバルは難しいでしょう。
一つの失敗でも絶望的になってしまう性格なので。

ただ、その無理して陽気にしてる感じが逆に感動を誘う感じでした。

地球では彼の生存に気付き彼の救出作戦を立てて、
政治的衝突やスケジュール的問題など様々な困難がありますが、
皆が気持ちを揃えて彼を助けようとする感じが感動します。

彼を置き去りにしてしまったと悩んでいたメンバー達もワトニーの救出に極力する様に感動しました。

とにかく感動ポイントが幾つもあって、何度も何度も泣かされました。

特に泣けたのはいよいよ火星を離れる事になったワトニーがエンジンの激しい振動の中で号泣しだすシーンですね。
説明も無く、なんというか理由のよくわからない涙のシーンで。

辛かった火星の生活とか、孤独の極地だったこととか、ようやく地球に帰れるかもしれないとか。
とにかく感極まってる感じで。
「その感じ、わかるわ~」
と自分も相当もらい泣きしました。

ちょっと苦言を呈するならば、
火星なのに結構装備充実してるなーってポイントは幾つもありました。

無駄な事件や事故や、馬鹿な奴の馬鹿な行動で物語を盛り上げるパターンは多々ありますが。
コレはその逆な感じで。

結構難しいはずの問題がサクサク解決していくなー、
そんなに上手くいくかねー?の連続でした。

独りぼっちのマット・デイモンが自撮りビデオにずっと行動を説明してるのもちょっとエンタメ強いなーと思いましたが。
自分がこの立場だったらひたすら無言で暮らすと思いますが、まあそれでは映画になりませんからね。

クライマックスはかなりゼロ・グラビティ風な映像で。
リドリー・スコットほどの監督にも影響を与えたゼロ・グラビティはやはり近年の偉大な作品、歴史を変えた作品ですね。

冒頭から息もつかせぬ展開で引き込まれ、
とにかく泣けたし、映画らしい映画でした。

エンドロールもウィットに富んでて後味も良かったです。


そんなわけで9点です。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。