メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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清須会議

2013年11月15日 | 映画
清須会議 を観た。


天正10年(1582年)本能寺の変、一大の英雄織田信長が死んだ。
後を継ぐのは誰か?
後見に名乗りを上げたのは筆頭家老・柴田勝家(役所広司)と後の豊臣秀吉こと羽柴秀吉(大泉洋)の二人。
勝家は信長の三男でしっかりものの信孝(坂東巳之助)を、秀吉は次男で大うつけ者と噂される信雄(妻夫木聡)をそれぞれ信長の後継者として推す。
勝家、秀吉が共に思いを寄せる信長の妹・お市様(鈴木京香)は、秀吉への恨みから勝家に肩入れ。
一方秀吉は軍師・黒田官兵衛(寺島進)の策で、信長の弟・三十郎信包(伊勢谷友介)を味方に付け、妻・寧(中谷美紀)の内助の功もあり、家臣たちの心を掴んでいく。
そしれ開かれる清須会議、会議に出席したのは勝家、秀吉に加え勝家の盟友であり参謀的存在の丹羽長秀(小日向文世)、立場を曖昧にして、強い方に付こうと画策する池田恒興(佐藤浩市)の4人。
繰り広げられる一進一退の頭脳戦、様々な駆け引きの中で騙し騙され取り巻くすべての人々の思惑が猛烈に絡み合う。
今、日本史上初めて、会議で歴史が動く。


って話。


かなり話題の三谷幸喜監督最新作です。
珍しくオリジナルストーリーではなく歴史上の出来事を題材にしています。

キャストは相変わらずむちゃくちゃ豪華です。
三谷幸喜だからこそ可能なキャスティング。
他の監督じゃよほど大きな企画で大きな予算でも持たなきゃ不可能のようなキャスティングをいつもあっさりと集めてる様に見えます。
しかもお馬鹿なコメディ要素がふんだんの映画に。
この時点でこの監督の価値というのは間違いなくあると思えます。

独自のジャンル、路線を作り役者たちが参加を望む監督ですね。
ウディ・アレンと通ずるものがあります。

物語はうっすらは知ってる清須会議です。
僕は戦国時代が大好きなので。
各キャストの個性がデフォルメされてわかりやすくなっていました。

オリジナルストーリーじゃないせいか、いつもよりコメディ要素はだいぶ薄いです。
個人的に笑えるシーンはほぼ無かったですね。

笑いがないという時点で三谷幸喜の持ち味は大分落ちてしまいますね。

まあ三谷幸喜が監督という時点で無条件に笑いを求めてしまうのは観る側のエゴですが。
物語は見やすくなっていて良かったと思います。

最初は微妙に思えた大泉洋の秀吉も徐々に見れるようになり、終盤には結構いい感じなってました。
かなり貴重な俳優さんになりましたね。

役所広司は最近某CMでも見れるようにちょっと裏をかかれてしまううかつなおバカキャラ、みたいな設定にハマってますね。
元々がシリアスで超演技派だけに頑固で人の助言が耳に入らない感じは面白いですね。
実力者でありながら天下人になる才能はとても持たない感じを実に上手く描いてました。
笑わせつつもなんか悲しさを漂わせる絶妙なキャラでした。

個人的には佐藤浩市が一番良かったですね。
演技が上手いし、演じたキャラも二面性があって難しい。
ただのアホかと思いきや締めるところは締める感じで。

僕の大好きな黒田官兵衛は寺島進が演じてました。
ちょっと僕の抱くイメージとは違いましたが、どちらかと言うと馬鹿な役をやることが多い寺島進を超頭脳派にキャスティングするあたり三谷幸喜らしいですね。

妻夫木聡は一人ぶっ飛んだアホをやらされてました。
危ないくらいアホな役でした。

鈴木京香を未だにマドンナにするあたり三谷幸喜の相当な趣味が伺えます。

他も豪華キャストですが、殆ど大泉洋と役所広司です。
有頂天ホテルみたいにみんなが活躍するような群像劇ではありません。


そんなわけで6点です。


さすがに楽しんで見れますが、コメディ要素が笑えなかったのがちょっと残念でした。
笑えないくらいなら最初から入れなければ問題なしでした。

笑いのセンスでなんぼの三谷幸喜だと思ってますので。

因みに僕が三谷幸喜作品で一番好きなのはマジックアワーなのですが、
アレは映画館で腹よじれるほど笑いました。

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