メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

のみとり侍

2018年05月19日 | 映画
のみとり侍
を観ました。


鶴橋康夫監督作品です。

大人の男女の情事を描く印象が強いですが、今作も同様です。
しかも時代劇です。
徳川家治統治時代のお話で、藩主の怒りを買った侍がのみとり屋で働かされるお話です。
のみとりとは女性に愛をご奉仕して日銭を稼ぐ添い寝業の事。

作風はかなりコメディタッチですが、R15だけあってなかなか濃厚な濡れ場が結構あります。
コメディタッチということもあり、エロいというよりは生々しいという感じです。

序盤はテンポもよくコメディタッチで観心地は良いのですが、後半に行けば行くほどちょっと冗長です。
どんでん返しがあるような予感もありつつ、スカシだったり。
何か巧妙な展開になるような予感もありつつ、やはりスカシだったり。
シュールなコメディ感、皮肉たっぷりな当時の社会への抗いは良かったです。

濡れ場が容赦なく濡れ場で、時代劇なので妙なエロさもさほど無く非常に不思議な印象でした。
時代劇という範疇でのエロ、プレイ。
色んな体位やら言葉攻めやら、当時も人はこうして愛し合っていたのかも?と不思議な説得力はありました。

阿部寛は年寄り大分若い役をやっていたようですが、相変わらず素晴らしいです。
裸のシーンが多いし、強いて言うならテルマエ・ロマエに近い役にも思えました。
周りは笑ってるのに一人だけ真面目的な役どころです。
体も相変わらず引き締まっていて。
強い役から弱い役までやれる素晴らしい俳優ですね。

相手役は寺島しのぶでした。
ルックス的にはなかなか好みではない方の女優さんですが体は良いですね。
監督やら共演者が愛の流刑地ですが、久々の体当たりって感じでした。
なかなか妖艶でした。

主人公と途中で友人になる性の指南者を豊川悦司が演じていました。
最近も変わらず大変活躍していますが、今作も非常に素晴らしい存在感でした。
なかなかコメディで軽い女好き男で、豊川悦司にピッタリな役でした。
寺島しのぶ同様愛の流刑地組って印象でしたがキャラは全然違いました。

斎藤工が脇役で出ていましたが何か妙な立ち位置の役でした。
この人物がイマイチはっきりしていなくてそれが作品全体のもやもや感になっていた気もします。
斎藤工自体はハンサムで良いんですけどね。

前田敦子はちょいちょいエロい役をやりますが今作もそっちよりですね。
ただ演技は未ださほどピンと来ず、重さを出せないのが厳しいですね。
エロとしても脱ぎはしないので中途半端さは否めないですね。
それでも着々と女優として頑張ってるとは思いますが。

松重豊がおふざけなバカ殿様みたいなキャラでちょっと斬新でした。
何か贅沢な使い方だと思いました。

風間杜夫、大竹しのぶもらしい感じでいい味出してました。

結構主役出来るような脇役が多くて意外と豪華キャストでした。
作品の規模も意外と大きめでした。
演出もなかなか良かったです。
ただ話はイマイチ面白みに欠けました。


そんなわけで4点。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。