ポップスター
を観ました。
時は2000年、アメリカに暮らすセレステ(ラフィー・キャシディ)は、14歳にして人生の劇的な変化に直面する。
同級生による銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよった果てに蘇ったのだ。
さらに、姉のエリー(ステイシー・マーティン)と作った犠牲者への追悼曲が国民的大ヒットを記録、敏腕マネージャー(ジュード・ロウ)と契約して発売したアルバムも注目される。
エリーに見守られながら、ヨーロッパでのレコーディング、LAでのMV撮影など、スターへの階段を一気に上っていくセレステ。
そんな中、エリーとマネージャーが男女の関係になり、セレステは姉に裏切られたと感じ、大きなショックを受ける。
その日以来、姉妹の心は決裂し、セレステの純粋無垢な少女時代も終わりを告げるのだった。
時は2017年、31歳になったセレステ(ナタリー・ポートマン)は、一度は頂点を極めたスターダムから転落していた。
何かと世間を騒がせる言動に走り、スキャンダルで炎上し、アルコールに溺れていたのだ。だが、歌への情熱だけは失くしていない。
何とか復活を遂げようと、1年間をかけて自身の集大成かつ最高となるツアーを企画。
ところが、その初日を前にして思わぬニュースが入る。
クロアチアのビーチで銃乱射事件が起こり、犯人全員がセレステの大ヒット曲「ホログラム」のMVで使ったシルバーのマスクを着用していたというのだ。
バッシングを避けるために、記者会見を開くことになるが、事件のトラウマが押し寄せナーバスになるセレステ。
そこへ、娘のアルビー(ラフィー・キャシディ※少女時代のセレステと二役)が、子育てを任せてきたエリーに連れられて訪ねてくる。
セレステは、ストレスをエリーにぶつけ、些細なことで姉を罵倒する。
傷ついたエリーは、涙ながらに「今度、私を脅したら、子育ても曲作りも私がしたって暴露する」と訴えるが、セレステは「何を暴いても誰も気にしない時代よ」と平然と言いのけるのだった。
記者会見の席で、何度か危ない発言に流れそうになるが、何とかマネージャーが用意した無難な声明を暗唱するセレステ。
だが、個別の取材で、今回のツアーは、数年前に危険運転で相手に重傷を負わせて逮捕されたことからの復活かと問われ、我を失ってしまう。
コンサート会場に到着すると、緊張と恐怖、メディアへの怒りなど様々な感情が爆発してパニックを起こすセレステ。
だが、遂にショーが幕を開けると、満員の観客はもちろん、セレステに人生を奪われたエリーさえも興奮と歓喜に包まれる圧倒的なパフォーマンスが始まる─。
ブラディ・コーベット監督・脚本です。
主演のナタリー・ポートマンが製作総指揮もやっています。
なのでナタリー・ポートマンがマドンナ的なポップスターになってみたかったのかな?
という印象の映画でした。
なかなかショッキングで怖いシーンから映画は始まりますがそれが映画の雰囲気を作るので良いつかみだと思います。
カメラワークや演出がなかなかドキュメンタリータッチで良かったです。
普通の作品なら編集するに然るべき、ダンスの練習シーンやライブシーンをまんまの尺で見せます。
ケンカ等のやり取りのシーンも動揺にドキュメンタリータッチでした。
ドラッグ映画みたいに気だるいサブリミナルっぽいシーンが多くそれはとても好きでした。
何か一昔前のちょっと小洒落たインディペンデント映画みたいな雰囲気が結構ありました。
また疲れるくらい明滅が激しいシーンも多いです。
ナタリー・ポートマンの個性が全面に強いのでブラック・スワン的な映画と言えるでしょう。
彼女のパーソナリティが一番の要素だと思います。
そして大成功ミュージシャンのドキュメンタリー映画や伝記映画によくあるお約束ですが、
めちゃくちゃわがままで傍若無人でプッツンお騒がせ人間という設定です。
今作はドキュメンタリー的に描いているせいか、完全にその手の主人公でした。
アメリカ人やイギリス人はわがままでプッツンじゃないとミュージシャンとして成功できないという思い込みがあるのでしょうか。
正直こういう人間は苦手なので、日本人ならばみんな嫌いでしょうけど、普通に誠実な成功者の映画を作って欲しいものです。
乱射事件が定期的に起きるアメリカ社会へのメッセージも強く感じました。
こういう事件が社会や誰かの人生を狂わせているという。
なかなかダークな気持ちにさせられました。
ふたつの時代を描いていますが、キャスティングが変わっているキャラクターと変わってないキャラクターがあって。
なかなかややこしい作りでした。
もちろん意図があってそうしてるのでしょうが、受け手によっては不満を抱くかも知れません。
ストーリーを超越するようなライブシーンは尺的にも本物のライブのドキュメンタリーのようで。
劇場で観るべきシーンでした。
主演のナタリー・ポートマンは31歳という設定でしたが何かわざとおばさんっぽい雰囲気にしているようでした。
今まで見たことない強気でわがままでプッツンな女性を演じていました。
歌やダンスも本物のポップスターみたいで見事ななりきりでした。
ラフィー・キャシディが若い頃の主人公を演じていて実質主演と言っていいポジションでした。
若い頃の主人公兼、おとなになった主人公の娘役も兼任してたのでなかなかややこしかったです。
何かおしゃれな雰囲気で不思議な魅力があってとてもいい感じでした。
姉役のステイシー・マーティンもモデルみたいでいい感じでした。
妹役が子供からナタリー・ポートマンに変わるのでちょっとややこしかったです。
ジュード・ロウがマネージャー役でした。
とてもクセがあるようで物語的にあまり影響しない不思議な人物像でした。
有名俳優が演じているにも関わらず妙にリアルなマネージャーでした。
空気感は好きでした。
映画館で見ないと魅力は半減しそうでした。
そんなわけで5点。
を観ました。
時は2000年、アメリカに暮らすセレステ(ラフィー・キャシディ)は、14歳にして人生の劇的な変化に直面する。
同級生による銃乱射事件に巻き込まれ、生死の境をさまよった果てに蘇ったのだ。
さらに、姉のエリー(ステイシー・マーティン)と作った犠牲者への追悼曲が国民的大ヒットを記録、敏腕マネージャー(ジュード・ロウ)と契約して発売したアルバムも注目される。
エリーに見守られながら、ヨーロッパでのレコーディング、LAでのMV撮影など、スターへの階段を一気に上っていくセレステ。
そんな中、エリーとマネージャーが男女の関係になり、セレステは姉に裏切られたと感じ、大きなショックを受ける。
その日以来、姉妹の心は決裂し、セレステの純粋無垢な少女時代も終わりを告げるのだった。
時は2017年、31歳になったセレステ(ナタリー・ポートマン)は、一度は頂点を極めたスターダムから転落していた。
何かと世間を騒がせる言動に走り、スキャンダルで炎上し、アルコールに溺れていたのだ。だが、歌への情熱だけは失くしていない。
何とか復活を遂げようと、1年間をかけて自身の集大成かつ最高となるツアーを企画。
ところが、その初日を前にして思わぬニュースが入る。
クロアチアのビーチで銃乱射事件が起こり、犯人全員がセレステの大ヒット曲「ホログラム」のMVで使ったシルバーのマスクを着用していたというのだ。
バッシングを避けるために、記者会見を開くことになるが、事件のトラウマが押し寄せナーバスになるセレステ。
そこへ、娘のアルビー(ラフィー・キャシディ※少女時代のセレステと二役)が、子育てを任せてきたエリーに連れられて訪ねてくる。
セレステは、ストレスをエリーにぶつけ、些細なことで姉を罵倒する。
傷ついたエリーは、涙ながらに「今度、私を脅したら、子育ても曲作りも私がしたって暴露する」と訴えるが、セレステは「何を暴いても誰も気にしない時代よ」と平然と言いのけるのだった。
記者会見の席で、何度か危ない発言に流れそうになるが、何とかマネージャーが用意した無難な声明を暗唱するセレステ。
だが、個別の取材で、今回のツアーは、数年前に危険運転で相手に重傷を負わせて逮捕されたことからの復活かと問われ、我を失ってしまう。
コンサート会場に到着すると、緊張と恐怖、メディアへの怒りなど様々な感情が爆発してパニックを起こすセレステ。
だが、遂にショーが幕を開けると、満員の観客はもちろん、セレステに人生を奪われたエリーさえも興奮と歓喜に包まれる圧倒的なパフォーマンスが始まる─。
ブラディ・コーベット監督・脚本です。
主演のナタリー・ポートマンが製作総指揮もやっています。
なのでナタリー・ポートマンがマドンナ的なポップスターになってみたかったのかな?
という印象の映画でした。
なかなかショッキングで怖いシーンから映画は始まりますがそれが映画の雰囲気を作るので良いつかみだと思います。
カメラワークや演出がなかなかドキュメンタリータッチで良かったです。
普通の作品なら編集するに然るべき、ダンスの練習シーンやライブシーンをまんまの尺で見せます。
ケンカ等のやり取りのシーンも動揺にドキュメンタリータッチでした。
ドラッグ映画みたいに気だるいサブリミナルっぽいシーンが多くそれはとても好きでした。
何か一昔前のちょっと小洒落たインディペンデント映画みたいな雰囲気が結構ありました。
また疲れるくらい明滅が激しいシーンも多いです。
ナタリー・ポートマンの個性が全面に強いのでブラック・スワン的な映画と言えるでしょう。
彼女のパーソナリティが一番の要素だと思います。
そして大成功ミュージシャンのドキュメンタリー映画や伝記映画によくあるお約束ですが、
めちゃくちゃわがままで傍若無人でプッツンお騒がせ人間という設定です。
今作はドキュメンタリー的に描いているせいか、完全にその手の主人公でした。
アメリカ人やイギリス人はわがままでプッツンじゃないとミュージシャンとして成功できないという思い込みがあるのでしょうか。
正直こういう人間は苦手なので、日本人ならばみんな嫌いでしょうけど、普通に誠実な成功者の映画を作って欲しいものです。
乱射事件が定期的に起きるアメリカ社会へのメッセージも強く感じました。
こういう事件が社会や誰かの人生を狂わせているという。
なかなかダークな気持ちにさせられました。
ふたつの時代を描いていますが、キャスティングが変わっているキャラクターと変わってないキャラクターがあって。
なかなかややこしい作りでした。
もちろん意図があってそうしてるのでしょうが、受け手によっては不満を抱くかも知れません。
ストーリーを超越するようなライブシーンは尺的にも本物のライブのドキュメンタリーのようで。
劇場で観るべきシーンでした。
主演のナタリー・ポートマンは31歳という設定でしたが何かわざとおばさんっぽい雰囲気にしているようでした。
今まで見たことない強気でわがままでプッツンな女性を演じていました。
歌やダンスも本物のポップスターみたいで見事ななりきりでした。
ラフィー・キャシディが若い頃の主人公を演じていて実質主演と言っていいポジションでした。
若い頃の主人公兼、おとなになった主人公の娘役も兼任してたのでなかなかややこしかったです。
何かおしゃれな雰囲気で不思議な魅力があってとてもいい感じでした。
姉役のステイシー・マーティンもモデルみたいでいい感じでした。
妹役が子供からナタリー・ポートマンに変わるのでちょっとややこしかったです。
ジュード・ロウがマネージャー役でした。
とてもクセがあるようで物語的にあまり影響しない不思議な人物像でした。
有名俳優が演じているにも関わらず妙にリアルなマネージャーでした。
空気感は好きでした。
映画館で見ないと魅力は半減しそうでした。
そんなわけで5点。