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ウエスト・サイド・ストーリー

2022年02月15日 | 映画
ウエスト・サイド・ストーリー
を観ました。


夢や成功を求め、多くの移民たちが暮らすニューヨークのウエスト・サイド。
だが、貧困や差別に不満を募らせた若者たちは同胞の仲間と結束し、各チームの対立は激化していった。
ある日、プエルトリコ系移民で構成された“シャークス”のリーダーを兄に持つマリアは、対立するヨーロッパ系移民“ジェッツ”の元リーダーのトニーと出会い、一瞬で惹かれあう。
この禁断の愛が、多くの人々の運命を変えていくことも知らずに…。


スティーブン・スピルバーグ監督作品です。
近代の映画史で最もビッグな監督と言えるでしょう。
子供の頃からヒーローで今でも一線にいるのは本当に凄いですね。

ウエスト・サイド・ストーリーは言わずもがな超有名ミュージカル作品で自分が子供の頃には既に古い作品だったので。
そこから数十年、更に古いミュージカルになったます。
現代のロミオとジュリエットみたいな言われ方してましたがそんなわけでもうコレ自体が過去の物語になってます。

内容や曲はもはや一般常識なのでなんとなく知ってましたが。
いざ始まると高揚感は凄かったです。

冒頭の不良たちが街を闊歩するミュージカルシーンはすべての映画のつかみの中でも相当強い方でした。
映像の質感もセットもロケーションも役者陣のルックスも音楽も最高でした。

ふんわり内容を知っていましたがじっくり見たのは初めてだったのですが。
古典的な王道展開が結局面白いのですが現代に新しくそういう物語を作るのは逆に難しいというか、ツッコミの対象になってしまうでしょう。
なのでこうした名作を現代の技術でリメイクする方がエンタメ界にとっては良いのかも知れません。
ミュージカルはクラシック音楽のように定番がいつまでも人気があるのは納得ですね。

ただ新しいものより古いものが強く。
最新技術を使ってあえて古い世界観を再現しようとしてるのは寂しい気がします。
スピルバーグ監督たコレをやったのは色んな思惑とタイミングでしょうが。
新しく王道ミュージカルが生まれる瞬間を見たい気持ちもありますね。

物語は非常にテンポよく、それぞれの正義がぶつかり合い。
なんかいがみ合いから妙な牽制しあいの中でどんどん事態が悪化していき、妙にリアルでした。
誰もはっきりと殺そうとしてるわけじゃあなくても展開でついついそうせざるを得なく。
復習の横線の最悪の事態になり。
それらを避けてただただ愛し合いたい主人公たちは思い切りそれに巻き込まれてしまうという。
止めたかったのに逆に恨みを生んでしまうという皮肉。

終盤は判断力悪くなった人々の行動がイチイチ裏目で、これ以上無いくらい裏目の挙げ句に悲しい結末です。
名作って悲しい結末が多い気がします。
昔にこういう物語を作ったのはすごいですね。

最近の映画にしては結構長尺ですが音楽の良さも手伝い全然長く感じませんでした。
王道だけあって極上のエンタメでした。

主演はアンセル・エルゴートでした。
個人的にはダイバージェントシリーズの印象が強いですが作品に良くマッチしていました。
スタイルもよく非常にいい存在感でした。
コレが大きな出世作になりそうですね。

ヒロインはレイチェル・ゼグラーでした。
可愛さもありもちろん歌も素晴らしく素晴らしい女優さんでした。
コレがほぼデビュー作っぽいので大きな出世作になりそうです。
こういう抜擢をするのもスピルバーグ監督らしくて良いです。

アリアナ・デボーズ, マイク・ファイスト​, デヴィッド・アルヴァレス, リタ・モレノなど他のキャストも非常に作品にマッチしていて良かったです。

自分が人生で体験したミュージカル映画ではトップでした。


そんなわけで10点。

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