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悼む人

2015年03月04日 | 映画
悼む人 を観た。

坂築静人(高良健吾)は、不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅している。
〈悼む〉とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけることだ。
死者が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿を覚えておく」ための静人なりの儀式は、傍からは奇異に映った。
だが、この行為こそが、静人と関わった様々な人たちの「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく。
山形のとある事故現場で静人に出会った、雑誌記者・蒔野抗太郎(椎名桔平)には、余命幾ばくもない父親(上條恒彦)がいるが、子供の頃からの確執によって、袂を分かったままだった。
偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄される蒔野は、静人に目をつけ、取材をはじめる。
同じく山形。産業廃棄物処理場を埋め立てた展望公園で、静人と出会った奈義倖世(石田ゆり子)は、夫・甲水朔也(井浦新)をその手で殺した過去をもっていた。
夫の亡霊に苦しむ倖世は、救いを求めて、静人の旅に同行する。
横浜にある静人の実家では、母・巡子(大竹しのぶ)が末期癌と闘っていた。
折しも、妹・美汐(貫地谷しほり)は妊娠しているにもかかわらず、恋人に別れを切り出されてしまう。
破談の理由には、静人の「悼む」行為への偏見も含まれていた。
傷つき、苦悩しながら、それでも前を向こうとする母娘。
ふたりを支えるのは、父・鷹彦(平田満)と従兄弟の福埜怜司(山本裕典)。
彼らは、旅に出たまま帰ってこない静人のことも心配している。
謎の旅人と化している静人の身辺取材をはじめた蒔野は、その途中、父の愛人・理々子(秋山菜津子)から父の死の報を受ける。
葬式に顔を出した蒔野は、見ないようにしていた父の思いに触れ、動揺する。
その矢先、これまでの悪行のつけがまわったかのように、命を狙われるはめに陥ってしまう。
一命を取り留めたものの視力を失った蒔野は、静人の実家を訪れる。
そこで、巡子から明かされる、静人の〈悼む〉行為に秘められた真実。
過去の出来事をひとり抱える息子に対して、巡子の願いはただひとつ、「誰かを愛してほしい」ということだった。
〈愛〉を封印しひたむきに〈悼み〉続ける静人によって、死者とその関係者たちにまつわる知られざる愛の真実が浮き上がっていく。
旅をするうち、静人と倖世は互いに心惹かれはじめるが、静人も倖世も、それぞれが過去に背負った罪の意識から、素直に人を愛することができない。
「誰かを愛してほしい」という母の願いは静人に届くのか。
ひたひたと巡子の死期が近づいてくる。
怜司は、静人を“悼む人”と呼ぶ情報サイトから、静人にメッセージを発信する。
その時、静人と倖世のとった行動は……。
静人、そして彼を巡る人々は、罪から解放され、生きる意味と、真実の愛をみつけることができるのだろうか。

って話。


堤幸彦監督作品です。
堤幸彦監督が二面性を見せる時の感じの作品です。

どうなんだろう?と疑問を抱きつつも、
僕の好きな高良健吾主演なので観に行ってみました。

まあ、悪くは無いですが微妙な感じでしょうか。

高良健吾は無感情な感じですが、
あまり主張しすぎない主人公を演じさせると上質な彼なので流石の存在感は示していたと思います。

石田ゆり子ってもっと評価されてもいいと思っている最近です。
もっともっと賞レースに出てきておかしくない女優さんだと思うのですが、
ハマる作品に出会えていないのでしょうか?

椎名桔平は好きだし相変わらず上手いです。
ただし母と自分を捨てた親父への憎しみの確執とかを、
今日日それをひとつのエピソードとして繰り広げられてもって感じです。

井浦新の狂気な感じの役はピカイチですね。
なんとも言えない底の深い怖さが滲み出ていました。

大竹しのぶは流石です。
この人のキャスティングがこの映画の最大の評価ポイントだと思います。
本当に演技が上手ですね、もう替えが効かない女優さんですね。

感動させようとしてる場面は度々きますが、
ちょっと押し付けが強い感じです。

コレは小節で読んだ方がいい物語かも知れないと感じました。
心を病んだ人間がこんな旅をするのは悪くないと思います。
僕もこういう衝動は強い方なので、
映画とかをヒントにバックパックに出かけた過去を持つ僕だけに。
そのうちこんな悼む人になるかも知れないです。

この物語に影響受けて既にやってる人も居るかもしれないですね。


そんなわけで5点です。


昨年観たオモシロドラマ、さよなら私の永作博美と石田ゆり子出演作を奇遇にも連続で観れて何か嬉しかったわ。

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