メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

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「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~

2015年03月03日 | 映画
さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~ を観た。

最果ての海辺で吉田岬(永作博美)は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」の営業を開始する。
「ヨダカ珈琲」の向かいに住むのはシングルマザーの山崎絵里子(佐々木希)と二人の子供たち。
絵里子は生活の為に家を空けることが多く、幼い姉弟はたったふたり、肩を寄せ合って母のいない日を過ごしている。
珈琲店を訪れる様々な人々との交流が生まれる中、ある夜、舟小屋で“事件”が起きる。
絵里子が岬の危機を救ったことで事件は未遂に終わったものの、深く傷つく岬。
そんな岬の為に珈琲を淹れる絵里子。
温かい珈琲が、傷つき、頑なだった心を溶かしていく…。
いつしか4人は家族のように支え合って暮らし始める。
そんな中、絵里子は岬が最果ての地にやって来た本当の理由を知ることに。
それは、漁師だった岬の父にまつわるもの。
そして父について衝撃の事実が岬にもたらされ…。

って話。


予告を観てかなり僕好きのしそうな映画だったので、
わざわざ土砂降りの中1時間もバイクで走って観てきました。

姜秀瓊という初めての監督さんでしたが・・・名画でした!
ちょっと若手監督らしいベタで下手くそにも思える演出もありましたが、
でもそれを越える素敵やん!の連続でした。

3回くらい涙を流してしまいました。
優しいやん!素敵やん!優しいやん!切ないやん!優しいやん!な感じで。

こういう都会の喧騒を離れたところで素敵な珈琲店を開いて暮らす孤独な女性と、
隣の廃業した民宿で暮らすシングルマザーと2人の子供の交流ですが。

クズ過ぎるキャバ嬢ママに序盤はかなりイライラしてましたが、
子供を通じて岬と絵里子の2人に絆が芽生えていく感じとか本当にいい感じでした。

永作博美さんは今や演技派ベテラン女優として確固たる地位を築いていますが、
今作も見事でした。
そんなスペシャルなキャラじゃなく、
ありがちな普通の女性で完璧そうに見えてもそんな完璧じゃなくて。
そういう微妙な塩梅を見事にこなしていました。

何より佐々木希をこの役にキャスティングしたのは発見だと思います。
ただの可愛い子ちゃんじゃなくてもう完全に女優でした!
コレは出世作になると思いますね、今後映画の仕事が増えそうな予感です。
育児放棄してるひどい母のようだけど子供への愛は強くて。
永作博美演じる岬との交流でちゃんと母になっていって、
岬をも支えていくように変わっていく様。
その絶妙な感じを見事に演じていました、正直この映画の質はこの役が決めていたかもしれません。

臼田あさ美も程よい賑わせ役で、珈琲店の最初のお客で良かったです。

いやぁ、たまらん!と思わされる優しい映画でした。
今年観た映画の中じゃ今のところトップかもしれません。


そんなわけで8点です。


すぐ感化される僕はどっかさいはてに行って珈琲店始めよう!って思い始めました。
・・・ただ僕、コーヒー飲めないねんー。
コーヒー大嫌いやねんー。

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