ハリエット
を観ました。
1849年アメリカ、メリーランド州。
ブローダス農場の奴隷ミンティ(シンシア・エリヴォ)は、幼いころから過酷な労働を強いられていた。
そんな彼女の願いはただ1つ、いつの日か自由の身となって家族と共に人間らしい生活を送ること。
ある日、借金の返済に迫られた農場主がミンティを売りに出す。
遠く離れた南部に売り飛ばされたら、もう二度と家族には会えず、お互いの消息すらわからなくなってしまう。
脱走を決意したミンティは、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指してたった1人で旅立つのだった。
ケイシー・レモンズ監督です。
黒人が白人の奴隷として働かされていた南北戦争直前のアメリカのお話でした。
現在、人種問題にアメリカが揺れる中、観ておくべき映画だと思い観てみました。
このテーマを黒人女性監督が描いているのでより説得力はあります。
テーマは深刻でシリアスですが、かなりテンポよく見やすい仕上がりで好印象でした。
こういうテーマを描くにはギリギリエンターテイメントで見やすかったです。
そこそこ長い物語をうまく2時間にまとめていて。
必要最低限で深刻さを描いてハラハラドキドキのシーンを適切な間で描いて。
シンプルに完成度の高い作品だと思いました。
当時の黒人が置かれていた状況。
みんな打開したい気持ちは抱いているが主人公だけが行動に移す玉砕に近いメンタルがあって。
最初は普通の若い奴隷の女性の設定で始まるので、世間知らずで分からず屋でまわりに迷惑かけて、とストレスでしたが。
結局そのブレないメンタルが世の中を変えていくのでしっかりと感情を揺さぶられました。
こんなに危険な革命を起こそうとしてればそれは仲間内でも軋轢になりますね。
まずその段階で見た目や立場で人の意見を判断することが愚かだと思い知らされます。
ただ奴隷の黒人女性に優しく助けてくれる白人や自由黒人にも噛み付くのは気になりました。
もう少し気を使ってもいいと思うけど、と。
まあそれが主人公の信念の強さの表れなのでしょう。
映画の多くは主人公がかつての雇い主を中心に黒人を奴隷としている人々に立ち向かい、
彼らの敷地に忍び込み大きな危険を冒して家族や他の奴隷たちを救出するシーンです。
大きな設定として主人公は幼い頃に頭に負った怪我の影響で神と交信できると言い張ります。
そしてそれなりの神秘的なサブリミナルみたいな描写されています。
それが結局本当なのかも知れない感じがちょっと謎ではありました。
ただこういう大きな救いのことを成し遂げた人が後々語る時に神の導きというのはあるあるなのでしょう。
ハラハラドキドキシーンは素直に楽しめました。
特別狡猾な作戦があるわけではなく主に勇気と追手から逃げ切る信念でした。
きれいな起承転結です。
クライマックスは伝記映画必須の字幕でその後の人生を語ります。
その内容含めきれいな起承転結でした。
こういう人が居たと勉強になりました。
主演のシンシア・エリヴォは最後に出てた本人となかなか印象が似てました。
弱々しい感じからどんどん強くなっていく感じは見事に表現できていました。
最終的に軍隊を率いるカットもありましたがちゃんと説得力はあったと思います。
彼女を助け組織に引き込む自由黒人をレスリー・オドム・Jr.が演じていました。
上品な黒人の感じがよく出ていて良い存在感でした。
ジャネール・モネイも同様に主人公を助ける自由黒人でした。
最近ちょいちょい見かけますが、上品で美人でいい感じでした。
悪役になる白人主人をジョー・アルウィンが演じていました。
この人はかなりハンサムで良いと思います。
今観ておくべき映画な感じで最適のタイミングでの公開だと思います。
そんなわけで7点。
を観ました。
1849年アメリカ、メリーランド州。
ブローダス農場の奴隷ミンティ(シンシア・エリヴォ)は、幼いころから過酷な労働を強いられていた。
そんな彼女の願いはただ1つ、いつの日か自由の身となって家族と共に人間らしい生活を送ること。
ある日、借金の返済に迫られた農場主がミンティを売りに出す。
遠く離れた南部に売り飛ばされたら、もう二度と家族には会えず、お互いの消息すらわからなくなってしまう。
脱走を決意したミンティは、奴隷制が廃止されたペンシルベニア州を目指してたった1人で旅立つのだった。
ケイシー・レモンズ監督です。
黒人が白人の奴隷として働かされていた南北戦争直前のアメリカのお話でした。
現在、人種問題にアメリカが揺れる中、観ておくべき映画だと思い観てみました。
このテーマを黒人女性監督が描いているのでより説得力はあります。
テーマは深刻でシリアスですが、かなりテンポよく見やすい仕上がりで好印象でした。
こういうテーマを描くにはギリギリエンターテイメントで見やすかったです。
そこそこ長い物語をうまく2時間にまとめていて。
必要最低限で深刻さを描いてハラハラドキドキのシーンを適切な間で描いて。
シンプルに完成度の高い作品だと思いました。
当時の黒人が置かれていた状況。
みんな打開したい気持ちは抱いているが主人公だけが行動に移す玉砕に近いメンタルがあって。
最初は普通の若い奴隷の女性の設定で始まるので、世間知らずで分からず屋でまわりに迷惑かけて、とストレスでしたが。
結局そのブレないメンタルが世の中を変えていくのでしっかりと感情を揺さぶられました。
こんなに危険な革命を起こそうとしてればそれは仲間内でも軋轢になりますね。
まずその段階で見た目や立場で人の意見を判断することが愚かだと思い知らされます。
ただ奴隷の黒人女性に優しく助けてくれる白人や自由黒人にも噛み付くのは気になりました。
もう少し気を使ってもいいと思うけど、と。
まあそれが主人公の信念の強さの表れなのでしょう。
映画の多くは主人公がかつての雇い主を中心に黒人を奴隷としている人々に立ち向かい、
彼らの敷地に忍び込み大きな危険を冒して家族や他の奴隷たちを救出するシーンです。
大きな設定として主人公は幼い頃に頭に負った怪我の影響で神と交信できると言い張ります。
そしてそれなりの神秘的なサブリミナルみたいな描写されています。
それが結局本当なのかも知れない感じがちょっと謎ではありました。
ただこういう大きな救いのことを成し遂げた人が後々語る時に神の導きというのはあるあるなのでしょう。
ハラハラドキドキシーンは素直に楽しめました。
特別狡猾な作戦があるわけではなく主に勇気と追手から逃げ切る信念でした。
きれいな起承転結です。
クライマックスは伝記映画必須の字幕でその後の人生を語ります。
その内容含めきれいな起承転結でした。
こういう人が居たと勉強になりました。
主演のシンシア・エリヴォは最後に出てた本人となかなか印象が似てました。
弱々しい感じからどんどん強くなっていく感じは見事に表現できていました。
最終的に軍隊を率いるカットもありましたがちゃんと説得力はあったと思います。
彼女を助け組織に引き込む自由黒人をレスリー・オドム・Jr.が演じていました。
上品な黒人の感じがよく出ていて良い存在感でした。
ジャネール・モネイも同様に主人公を助ける自由黒人でした。
最近ちょいちょい見かけますが、上品で美人でいい感じでした。
悪役になる白人主人をジョー・アルウィンが演じていました。
この人はかなりハンサムで良いと思います。
今観ておくべき映画な感じで最適のタイミングでの公開だと思います。
そんなわけで7点。