愛を積むひと を観た。
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、
東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。
以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手にいれ、良子は野菜やガーデン作り、家の内装のアレンジなどささやかながらも豊かな生活を満喫していた。
一方、仕事人間から仕事がなくなった途端、毎日手持ち無沙汰で暇を持て余す篤史。
見かねた良子は、長年の憧れでもあった家の周りの石塀作りを篤史に頼む。
そんなある日、良子が入院することに。
以前から患っていた心臓の病が悪化していたのだ。
心配させまいと夫に病状を言わず、一時退院し、明るく振る舞う良子。
そんな良子に、「いつしか自分だけのネックレスになれば」と、結婚以来毎年贈り続けていた一粒の真珠を、篤史は今年も誕生日にプレゼントする。
笑顔で受け取る良子を見つめながら、幸せな時が続くことを願う篤史。
しかし、その願いは叶わなかった。突然訪れた良子の最期。
悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届いた。
驚く篤史。自分の死期を悟った良子が、篤史のこれからを案じ、たくさんの手紙を、二人の家に隠していたのだった。
手紙に書かれた良子の想いに触れ、閉ざされた心が溶け周りの人の人生に関わっていく篤史。
自ら犯した過ちから立ち直ろうと、石塀作りを手伝いに来る青年・徹(野村周平)や、その恋人・紗英(杉咲花)との交流、頑固だが愛情深い紗英の義父・熊二(柄本明)との友情。
篤史が良子を思いながら一つ一つ積み上げた石に、それぞれの人間ドラマが重なっていくーー。
そして、ある出来事がきっかけで長年疎遠になっていた娘・聡子(北川景子)と再会し・・・・・・。
って話。
釣りバカ日誌や堅実な作品を撮る印象のある朝原雄三監督作品です。
いやぁ、コレも高品質な名画でした。
泣けました。
北海道の田舎の美しい風景が舞台で。
実に日本的な、日本の中年夫婦の平均のような夫婦像を描いています。
無愛想で頑固で不器用だけど優しい夫と、社交的で思いやり深く優しい妻。
なんとも言えない二人の絆の空気感が序盤で描かれて。
本当に夫婦って素敵だなーって思わされました。
この樋口可南子と佐藤浩市の演技は見事でしたね。
賞レースにノミネートされてもいいですね。
この手の作品を万人受けなテイストに仕上げる監督とこの二人が本当に素晴らしかったです。
ぶっきらぼうな佐藤浩市もいいですね。
僕は若いカップルを見ても憎悪を感じこそすれ羨ましい気持ちになることはさほど無いですが。
しかしこういう歴史を紡いできた夫婦像を観させられると、
気の合う人との結婚って本当に良いんだろうなーって思わされます。
残念ながら僕が今から結婚したところで、
物理的にこういう夫婦像には間に合わないので悔やまれます。
とても素敵な夫婦を描いていました。
なので妻を失った夫の悲しみの深さは痛いほど伝わりました。
その辺のシーンは殆どセリフも無かったけど、とにかく悲しさが伝わりました。
心が非常に妻に依存していたのですね。
無気力になって酒に溺れて孤独にダラダラと過ごしてしまう様は良かったです。
夫婦に深く関わる高校生カップルの野村周平と杉咲花がとてもいい感じなんですが、
素直に喜べる二人でも無いところがなんとも高品質ですね。
現代の若者はそんなに思い通りならないと言うリアルさを感じました。
ちょっと北の国からを思わされる、優しさと困難さの物語です。
娘役の北川景子がまあ相変わらず美しくて。
昨今の話題のせいでただただ嫉妬心で。
失恋心です。
僕の好きな岡田義徳もちょい役で出ていて嬉しかったです。
時々ベタな演出もありましたが、日本の大衆映画にしては非常に高品質な部類ですね。
最近観た海街diary同様、ひたすら深い優しさに満ちていて。
悲しい困難も、親子の確執も、難しい若者たちもあるけど、根底はただただ優しさですね。
ささやかな人との触れ合いがとにかく微笑ましくて。
とかく柄本明との絡みはイチイチ微笑ましくて素敵でした。
こんなん言ったら失礼ですが、
この白髪の佐藤浩市が見た目とキャラが微妙にウチの親父を思わせて仕方なかったです。
夫婦像も遠からずです。
妻が夫を「あっちゃん」って呼んでるのが本当にいいんですよね。
肩寄せ合って、手をつないで。
こうして歳を重ねてもラブラブな夫婦って本当に憧れます。
コレは本当にいい映画ですね。
いや、泣けました。
そんなわけで8点です。
しあわせのパンを観た時と似たような衝動でした。
北海道の田舎にも住んでみたくて仕方がないです。
そういう衝動が自分の中にあることを思い出させられました。
第二の人生を大自然に包まれた美しい土地で豊かに過ごそうと、
東京下町の工場をたたみ、北海道に移り住むことにした夫婦、篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。
以前に外国人が住んでいたという瀟洒な家を手にいれ、良子は野菜やガーデン作り、家の内装のアレンジなどささやかながらも豊かな生活を満喫していた。
一方、仕事人間から仕事がなくなった途端、毎日手持ち無沙汰で暇を持て余す篤史。
見かねた良子は、長年の憧れでもあった家の周りの石塀作りを篤史に頼む。
そんなある日、良子が入院することに。
以前から患っていた心臓の病が悪化していたのだ。
心配させまいと夫に病状を言わず、一時退院し、明るく振る舞う良子。
そんな良子に、「いつしか自分だけのネックレスになれば」と、結婚以来毎年贈り続けていた一粒の真珠を、篤史は今年も誕生日にプレゼントする。
笑顔で受け取る良子を見つめながら、幸せな時が続くことを願う篤史。
しかし、その願いは叶わなかった。突然訪れた良子の最期。
悲しみにくれる篤史のもとに、ある日、良子からの手紙が届いた。
驚く篤史。自分の死期を悟った良子が、篤史のこれからを案じ、たくさんの手紙を、二人の家に隠していたのだった。
手紙に書かれた良子の想いに触れ、閉ざされた心が溶け周りの人の人生に関わっていく篤史。
自ら犯した過ちから立ち直ろうと、石塀作りを手伝いに来る青年・徹(野村周平)や、その恋人・紗英(杉咲花)との交流、頑固だが愛情深い紗英の義父・熊二(柄本明)との友情。
篤史が良子を思いながら一つ一つ積み上げた石に、それぞれの人間ドラマが重なっていくーー。
そして、ある出来事がきっかけで長年疎遠になっていた娘・聡子(北川景子)と再会し・・・・・・。
って話。
釣りバカ日誌や堅実な作品を撮る印象のある朝原雄三監督作品です。
いやぁ、コレも高品質な名画でした。
泣けました。
北海道の田舎の美しい風景が舞台で。
実に日本的な、日本の中年夫婦の平均のような夫婦像を描いています。
無愛想で頑固で不器用だけど優しい夫と、社交的で思いやり深く優しい妻。
なんとも言えない二人の絆の空気感が序盤で描かれて。
本当に夫婦って素敵だなーって思わされました。
この樋口可南子と佐藤浩市の演技は見事でしたね。
賞レースにノミネートされてもいいですね。
この手の作品を万人受けなテイストに仕上げる監督とこの二人が本当に素晴らしかったです。
ぶっきらぼうな佐藤浩市もいいですね。
僕は若いカップルを見ても憎悪を感じこそすれ羨ましい気持ちになることはさほど無いですが。
しかしこういう歴史を紡いできた夫婦像を観させられると、
気の合う人との結婚って本当に良いんだろうなーって思わされます。
残念ながら僕が今から結婚したところで、
物理的にこういう夫婦像には間に合わないので悔やまれます。
とても素敵な夫婦を描いていました。
なので妻を失った夫の悲しみの深さは痛いほど伝わりました。
その辺のシーンは殆どセリフも無かったけど、とにかく悲しさが伝わりました。
心が非常に妻に依存していたのですね。
無気力になって酒に溺れて孤独にダラダラと過ごしてしまう様は良かったです。
夫婦に深く関わる高校生カップルの野村周平と杉咲花がとてもいい感じなんですが、
素直に喜べる二人でも無いところがなんとも高品質ですね。
現代の若者はそんなに思い通りならないと言うリアルさを感じました。
ちょっと北の国からを思わされる、優しさと困難さの物語です。
娘役の北川景子がまあ相変わらず美しくて。
昨今の話題のせいでただただ嫉妬心で。
失恋心です。
僕の好きな岡田義徳もちょい役で出ていて嬉しかったです。
時々ベタな演出もありましたが、日本の大衆映画にしては非常に高品質な部類ですね。
最近観た海街diary同様、ひたすら深い優しさに満ちていて。
悲しい困難も、親子の確執も、難しい若者たちもあるけど、根底はただただ優しさですね。
ささやかな人との触れ合いがとにかく微笑ましくて。
とかく柄本明との絡みはイチイチ微笑ましくて素敵でした。
こんなん言ったら失礼ですが、
この白髪の佐藤浩市が見た目とキャラが微妙にウチの親父を思わせて仕方なかったです。
夫婦像も遠からずです。
妻が夫を「あっちゃん」って呼んでるのが本当にいいんですよね。
肩寄せ合って、手をつないで。
こうして歳を重ねてもラブラブな夫婦って本当に憧れます。
コレは本当にいい映画ですね。
いや、泣けました。
そんなわけで8点です。
しあわせのパンを観た時と似たような衝動でした。
北海道の田舎にも住んでみたくて仕方がないです。
そういう衝動が自分の中にあることを思い出させられました。