バーニング 劇場版
を観ました。
運送会社のアルバイトをしているイ・ジョンス(ユ・アイン)は、デパートの店頭でセールの広告モデルを務める女の子に呼び止められる。
それはすっかり美しくなった幼なじみのシン・ヘミ(チョン・ジョンソ)だった。
思わぬ再会を果たしたふたりはお互いのことを語り合う。
ジョンスは小説家を志しながらアルバイト生活を続けていた。一方、ヘミは最近パントマイムを習っているという。
そしてアフリカ旅行をするためにお金を貯めているらしい。
そしてジョンスは、ヘミがアフリカ旅行で留守の間、自宅に居るという猫の世話を頼まれる。
こうしてジョンスの奇妙な日々が始まる。
半月後。ようやくヘミから連絡があり、翌日帰国できるとの話。
空港に迎えに行くと、ヘミは見知らぬ青年ベン(スティーブン・ユァン)を連れていた。
彼とヘミはケニアのナイロビ空港で知り合ったのだという。
後日。ジョンスは電車に乗ってソウルのトンジャクに向かっていた。
到着すると、おしゃれな自宅ビルの中でくつろぐベンとヘミの姿。
ジョンスは自分とは住む世界が違うベンの桁違いの裕福さを目の当たりにする。
そしてベンは自らキッチンに立ち、ジョンスとヘミにパスタ料理をふるまう。
数日後、今度はベンがヘミと一緒に車を走らせ、ジョンスの実家にやってくる。
三人は玄関先にテーブルを置いてワインをあけ、大麻を吸い、夕暮れの風景を見つめる。
やがてヘミは服を脱いで踊り出す。頽廃的で、甘美な時間。
ふとベンはジョンスに自分の秘められた”趣味”を打ち明ける。
それは古いビニールハウスを選んで燃やすこと。
前に燃やしたのはアフリカ旅行の直前だった二ヶ月ほど前。そろそろまた燃やす頃だという。
実を言うと、今日はその下見に来たのだとーー。
そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた。電話にも出ずマンションも空で、仕事先にも見つからない。
ジョンスはベンを訪ねるが、彼のそばには新しい”彼女”の姿。
ジョンスは行方不明のヘミを必死に探す。
彼女はいったいどこへ消えたのかーー!?
イ・チャンドン監督作品です。
原作は村上春樹ですが読んでいません。
冒頭から叙情的でリアルな日常を切り取ったような演出で。
非常にナチュラルに長尺で、いわゆる退屈でとても眠くなるような演出ですがその手の作品が好きな人にはたまらないでしょう。
序盤からなんか素敵な感じで韓国の温度感、湿度感が非常に伝わる作風でした。
ストーリーは何かが始まりそうで始まらないような。
恋をしているようでそうでないような。
間接的な心理描写しかなく、登場人物たちの気持ちがはっきりとわからないです。
場面場面にコレと行ったオチは無く、編集点も無いようなところで場面は変わっていきます。
ちょっとしたエピソードが何一つ答えを出さないままなんとなく不穏な感じで物語は進みます。
突然再会したかなり小悪魔的で謎めいた女の子に振り回される主人公。
そしてその子がアフリカ旅行で出会ったという謎の大金持ちの男。
そんな3人の奇妙な交流、遊び。
そして唐突的な衝撃の発言。
ただでさえ悶々と不穏な雰囲気だった物語が一気にダークになっていく感じがありました。
そこから主に一人称視点で描かれる演出も多く、非常に陰湿な雰囲気が共感持てました。
ひょっとしたらコレは、、、という、それっぽい要素は多々あれど決定打は無く。
それでも主人公の心はとある方向へどんどん傾倒していきました。
なんか人の行為に明確な答えは求めていけないような教訓がありました。
思えばぶっ飛んだことする3人がなぜそうなのか?ということは一切描かれません。
見てる人が想像して補完するしかありません。
そして明確なミステリーが起きているのに回収はほぼ無いタイプの作品です。
ここまで回収しない物語も珍しい気がしますが僕は好きです。
セリフも少なく長尺で静かな映画で原作も村上春樹なので非常に邦画っぽかったです。
主演のユ・アインは雰囲気たっぷりで良かったです。
本来はもっとイケメンなのかも知れませんが、そんな雰囲気は無く全然普通の人でした。
多くの人が共感しやすいキャラだったと思います。
謎のお金持ち役のスティーブン・ユァンは見事な存在感でした。
紳士的で全然悪いことしているようには見えないのですが、めちゃくちゃ悪人のようにも見えてきます。
邦画で見てみたいと思える役者さんでした。
物語のキーとなりなんだかんだで中心のチョン・ジョンソは相当可愛くてスタイルよくてかなりの好みでした。
こんなに可愛いのにセクシー体当たり演技もいけるのは韓国の女優文化のレベルの高さを感じますね。
この点で日本の若手美人女優はアイドル的なのかも知れません。
今後チェックしていきたいです。
かなり眠くなるような映画ですが僕の好みでした。
こういう映画が記憶に残ると思います。
そんなわけで8点。
を観ました。
運送会社のアルバイトをしているイ・ジョンス(ユ・アイン)は、デパートの店頭でセールの広告モデルを務める女の子に呼び止められる。
それはすっかり美しくなった幼なじみのシン・ヘミ(チョン・ジョンソ)だった。
思わぬ再会を果たしたふたりはお互いのことを語り合う。
ジョンスは小説家を志しながらアルバイト生活を続けていた。一方、ヘミは最近パントマイムを習っているという。
そしてアフリカ旅行をするためにお金を貯めているらしい。
そしてジョンスは、ヘミがアフリカ旅行で留守の間、自宅に居るという猫の世話を頼まれる。
こうしてジョンスの奇妙な日々が始まる。
半月後。ようやくヘミから連絡があり、翌日帰国できるとの話。
空港に迎えに行くと、ヘミは見知らぬ青年ベン(スティーブン・ユァン)を連れていた。
彼とヘミはケニアのナイロビ空港で知り合ったのだという。
後日。ジョンスは電車に乗ってソウルのトンジャクに向かっていた。
到着すると、おしゃれな自宅ビルの中でくつろぐベンとヘミの姿。
ジョンスは自分とは住む世界が違うベンの桁違いの裕福さを目の当たりにする。
そしてベンは自らキッチンに立ち、ジョンスとヘミにパスタ料理をふるまう。
数日後、今度はベンがヘミと一緒に車を走らせ、ジョンスの実家にやってくる。
三人は玄関先にテーブルを置いてワインをあけ、大麻を吸い、夕暮れの風景を見つめる。
やがてヘミは服を脱いで踊り出す。頽廃的で、甘美な時間。
ふとベンはジョンスに自分の秘められた”趣味”を打ち明ける。
それは古いビニールハウスを選んで燃やすこと。
前に燃やしたのはアフリカ旅行の直前だった二ヶ月ほど前。そろそろまた燃やす頃だという。
実を言うと、今日はその下見に来たのだとーー。
そしてこの日を境に、ヘミの姿が消えた。電話にも出ずマンションも空で、仕事先にも見つからない。
ジョンスはベンを訪ねるが、彼のそばには新しい”彼女”の姿。
ジョンスは行方不明のヘミを必死に探す。
彼女はいったいどこへ消えたのかーー!?
イ・チャンドン監督作品です。
原作は村上春樹ですが読んでいません。
冒頭から叙情的でリアルな日常を切り取ったような演出で。
非常にナチュラルに長尺で、いわゆる退屈でとても眠くなるような演出ですがその手の作品が好きな人にはたまらないでしょう。
序盤からなんか素敵な感じで韓国の温度感、湿度感が非常に伝わる作風でした。
ストーリーは何かが始まりそうで始まらないような。
恋をしているようでそうでないような。
間接的な心理描写しかなく、登場人物たちの気持ちがはっきりとわからないです。
場面場面にコレと行ったオチは無く、編集点も無いようなところで場面は変わっていきます。
ちょっとしたエピソードが何一つ答えを出さないままなんとなく不穏な感じで物語は進みます。
突然再会したかなり小悪魔的で謎めいた女の子に振り回される主人公。
そしてその子がアフリカ旅行で出会ったという謎の大金持ちの男。
そんな3人の奇妙な交流、遊び。
そして唐突的な衝撃の発言。
ただでさえ悶々と不穏な雰囲気だった物語が一気にダークになっていく感じがありました。
そこから主に一人称視点で描かれる演出も多く、非常に陰湿な雰囲気が共感持てました。
ひょっとしたらコレは、、、という、それっぽい要素は多々あれど決定打は無く。
それでも主人公の心はとある方向へどんどん傾倒していきました。
なんか人の行為に明確な答えは求めていけないような教訓がありました。
思えばぶっ飛んだことする3人がなぜそうなのか?ということは一切描かれません。
見てる人が想像して補完するしかありません。
そして明確なミステリーが起きているのに回収はほぼ無いタイプの作品です。
ここまで回収しない物語も珍しい気がしますが僕は好きです。
セリフも少なく長尺で静かな映画で原作も村上春樹なので非常に邦画っぽかったです。
主演のユ・アインは雰囲気たっぷりで良かったです。
本来はもっとイケメンなのかも知れませんが、そんな雰囲気は無く全然普通の人でした。
多くの人が共感しやすいキャラだったと思います。
謎のお金持ち役のスティーブン・ユァンは見事な存在感でした。
紳士的で全然悪いことしているようには見えないのですが、めちゃくちゃ悪人のようにも見えてきます。
邦画で見てみたいと思える役者さんでした。
物語のキーとなりなんだかんだで中心のチョン・ジョンソは相当可愛くてスタイルよくてかなりの好みでした。
こんなに可愛いのにセクシー体当たり演技もいけるのは韓国の女優文化のレベルの高さを感じますね。
この点で日本の若手美人女優はアイドル的なのかも知れません。
今後チェックしていきたいです。
かなり眠くなるような映画ですが僕の好みでした。
こういう映画が記憶に残ると思います。
そんなわけで8点。