メザスヒカリノサキニアルモノ若しくは楽園

地球は丸かった 太陽が輝いていた
「ごらん、世界は美しい」

感動の映画と美しい風景と愛おしい音の虜

パッセンジャー

2017年03月29日 | 映画
パッセンジャー
を観ました。


20XX年。
新たな居住地を目指し、5000人を乗せた豪華宇宙船、アヴァロン号が地球を後にした。
目的地の惑星到着まで120年間、冬眠装置で眠る乗客の中でなぜか2人の男女だけが、目覚めてしまった。
90年も早くー。


モルテン・ティルドゥム監督です。
手塚治虫的なSFでこの手の設定は好きです。

作品のテイストは期待したとおりの広大な宇宙での孤独感の物語でした。
ただ目覚めた男女の、その目覚めた理由は明確です。
個人的には、
そりゃそんなことにもなるだろう・・・何故に予想せずに全員出たまま移動してるのだ・・・
という気分にはなりました。
プログラマーの自分としては自動操縦の宇宙船にしては危機管理が非常に弱い印象でした。

手塚治虫に触れた世代の日本人にとってはどうしても手塚治虫的な印象が拭えません。
とかく自分の大好きな火の鳥の未来編的な孤独感の描写です。
原作者はそれを知っているのでは?と思ってしまいます。

ただ広大な宇宙船を独り占めするのは孤独でも結構楽しそうで個人的には憧れます。
ドラえもん的な自分だけの世界の描写もいいです。
なので手塚治虫と藤子・F・不二雄を足したような作風です。

未来的な宇宙船の描写のクオリティはなかなか良くて、観ていて気持ちよかったです。

キャスティングが今やハリウッドのトップの男女という感じで非常に良いですね。

クリス・プラットは大作系の男優ではかなりトップだと思いますし、その存在感は素晴らしいです。
この作品で表現すべきことは非常にシンプルですが、それだけに彼の演技力は重要だったと思います。
それを見事にこなしていました。

そしてヒロインは僕の大好きなジェニファー・ローレンスです。
こんな美女と二人きりならば宇宙船で終わる生涯も全然嬉しいですね。
そして流石の演技力です。
彼女の熱演がこの作品に感動の要素を与えています。
セクシーなシーン、可愛いシーン、美しいシーン、そして情熱的なシーン。
どれも一級品ですね。
本当に素晴らしい女優だと思います。

作品の前提として、目覚めたのが美男美女で良かったね、って気分にはなります。
ほぼ二人だけの密室劇ですがそこに違和感を感じだすと厳しいは厳しいです。

設定、そこに起こる出来事、そこに存在する人の行動、
どれも論理的で辻褄に違和感を感じなくて良かったです。
そしてトラブルへの困難、その対応なども程よかったです。
ゼロ・グラビティ的なテイストも好みでした。

結構名画な方だと思いました。


そんなわけで8点。

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