ドライブ・マイ・カー
を観ました。
舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音おとと満ち足りた日々を送っていた。
しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。
2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。
さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。
みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。
最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。
登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。
誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。
濱口竜介監督作品です。
何本か見てますがドラマ性が強い静から男女ものの印象があります。
原作は世界の村上春樹です。
読んでないですが初期から途中までは欠かさず読んでいた好みの作家です。
今や世界に誇る日本人ですしこの映画も海外の映画賞で話題なのは納得です。
去年も見に行こうとしたのですが、遅ればせながら見ました。
コレが世界に誇る日本映画と言えるようなとても好みの映画でした。
まさにドライブ・マイ・カーのタイトル通りにドライブしてる時間をとても大事にした作品で。
あの移動する個室での爽快感や圧迫感などが見事に利用されていました。
そして結構な距離を移動するのでその中で変化していく心情やら人生観なども不思議と見えて来るほどでした。
映像もなかなか没入感があり時に同じ空間でドライブしているような気持ちになりました。
ドライブというものが持つ言葉にし難い感覚を見事に表現していました。
物語は見てる人が想像する良いことや悪いこと、主に悪いことがメインですが、
それらが結構予定調和的に起きていきます。
ただ流石の村上春樹原作なのでそこで起きる事象を見る作品ではなくそれを捉える登場人物たちの深い心情を見る作品でした。
映画の尺が長いだけあって一つのシーンもじっくり描いていてとても見応えがありました。
セリフは少なめだしこの手のハイセンス系映画なので説明描写等も無くストレスフリーで見れました。
宣伝文句にもなっているラストの20分くらいは確かに心をえぐられるような時間でした。
一見成功者のように見える人間の抱える苦悩、無感情のような人間の苦悩。
何周かして複雑に捉えてしまっていたことに実はなんの裏も無いという、個人的には衝撃的な落とし方でした。
非常に上質な感動で泣きそうになりました。
劇中劇も非常に重要な作品ですが、多言語で演じられるその作品がそもそも好みでした。
各言語が持つ雰囲気やそこに宿る感情を上手くコントロールしてる感じが素晴らしく、リアルに見たくなりました。
主演の演出家は西島秀俊です。
近年は色々な作品で見かけますが、ニンゲン合格でファンになった自分としては映画俳優のイメージが強く一番見たい西島秀俊でした。
淡々と冷静で感情を表に出さないタイプでとても見心地の良い主演でした。
この主演の空気感なので3時間ですら短く感じられました。
今作を見ての正直な感想としては、あまり商業的な作品には出てほしくないなと思いました。
主人公の舞台期間中に専属ドライバーとなる謎の女性を三浦透子が演じていました。
好みの作品でよく見かけるのでかなり好みの女優さんです。
印象的なルックスと雰囲気プンプンな実力派の演技が素晴らしくて好きです。
この役が放つセリフがイチイチ意味深でビシビシ響きまくりました。
主人公の妻を霧島れいかが演じていました。
SEXの後にまどろみながら物語を語りだすが翌朝には記憶が無くなるという。
物語の肝となる神秘的でミステリアスな役どころでとても魅力的でした。
ノルウェイの森にも出ていましたが村上春樹作品に良くマッチする女優さんです。
舞台に参加する役者役で岡田将生が出ていました。
正直厄介で性格悪いような印象のキャラでしたがこういう役が本当にハマります。
悪い顔させたらピカイチですね。
もちろん勧善懲悪な単純な作品では無いので彼にも深い心情があり見事に描かれていました。
舞台に参加する女優さんのソニア・ユアンがめちゃくちゃ美人で好きでした。
同じく手話で参加するパク・ユリムもとても美人でした。
上級者向けな印象ですがとても好みの忘れがたい映画でした。
コレが海外で評価されているのは嬉しい限りです。
そんなわけで9点。
を観ました。
舞台俳優であり演出家の家福は、愛する妻の音おとと満ち足りた日々を送っていた。
しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。
2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。
さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。
みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。
最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。
登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。
誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。
濱口竜介監督作品です。
何本か見てますがドラマ性が強い静から男女ものの印象があります。
原作は世界の村上春樹です。
読んでないですが初期から途中までは欠かさず読んでいた好みの作家です。
今や世界に誇る日本人ですしこの映画も海外の映画賞で話題なのは納得です。
去年も見に行こうとしたのですが、遅ればせながら見ました。
コレが世界に誇る日本映画と言えるようなとても好みの映画でした。
まさにドライブ・マイ・カーのタイトル通りにドライブしてる時間をとても大事にした作品で。
あの移動する個室での爽快感や圧迫感などが見事に利用されていました。
そして結構な距離を移動するのでその中で変化していく心情やら人生観なども不思議と見えて来るほどでした。
映像もなかなか没入感があり時に同じ空間でドライブしているような気持ちになりました。
ドライブというものが持つ言葉にし難い感覚を見事に表現していました。
物語は見てる人が想像する良いことや悪いこと、主に悪いことがメインですが、
それらが結構予定調和的に起きていきます。
ただ流石の村上春樹原作なのでそこで起きる事象を見る作品ではなくそれを捉える登場人物たちの深い心情を見る作品でした。
映画の尺が長いだけあって一つのシーンもじっくり描いていてとても見応えがありました。
セリフは少なめだしこの手のハイセンス系映画なので説明描写等も無くストレスフリーで見れました。
宣伝文句にもなっているラストの20分くらいは確かに心をえぐられるような時間でした。
一見成功者のように見える人間の抱える苦悩、無感情のような人間の苦悩。
何周かして複雑に捉えてしまっていたことに実はなんの裏も無いという、個人的には衝撃的な落とし方でした。
非常に上質な感動で泣きそうになりました。
劇中劇も非常に重要な作品ですが、多言語で演じられるその作品がそもそも好みでした。
各言語が持つ雰囲気やそこに宿る感情を上手くコントロールしてる感じが素晴らしく、リアルに見たくなりました。
主演の演出家は西島秀俊です。
近年は色々な作品で見かけますが、ニンゲン合格でファンになった自分としては映画俳優のイメージが強く一番見たい西島秀俊でした。
淡々と冷静で感情を表に出さないタイプでとても見心地の良い主演でした。
この主演の空気感なので3時間ですら短く感じられました。
今作を見ての正直な感想としては、あまり商業的な作品には出てほしくないなと思いました。
主人公の舞台期間中に専属ドライバーとなる謎の女性を三浦透子が演じていました。
好みの作品でよく見かけるのでかなり好みの女優さんです。
印象的なルックスと雰囲気プンプンな実力派の演技が素晴らしくて好きです。
この役が放つセリフがイチイチ意味深でビシビシ響きまくりました。
主人公の妻を霧島れいかが演じていました。
SEXの後にまどろみながら物語を語りだすが翌朝には記憶が無くなるという。
物語の肝となる神秘的でミステリアスな役どころでとても魅力的でした。
ノルウェイの森にも出ていましたが村上春樹作品に良くマッチする女優さんです。
舞台に参加する役者役で岡田将生が出ていました。
正直厄介で性格悪いような印象のキャラでしたがこういう役が本当にハマります。
悪い顔させたらピカイチですね。
もちろん勧善懲悪な単純な作品では無いので彼にも深い心情があり見事に描かれていました。
舞台に参加する女優さんのソニア・ユアンがめちゃくちゃ美人で好きでした。
同じく手話で参加するパク・ユリムもとても美人でした。
上級者向けな印象ですがとても好みの忘れがたい映画でした。
コレが海外で評価されているのは嬉しい限りです。
そんなわけで9点。