日本のいちばん長い日 を観た。
かなり観たかったがなかなか時間が合わず、ようやく鑑賞出来た作品。
太平洋戦争末期、組閣された内閣が戦争続行の本土決戦か?全面降伏か?を論じ合うお話です。
戦争映画というよりはその時の政治映画でした。
当時の大臣たちがそれぞれの思惑とそれぞれの信念をぶつけあう。
どこまでリアルかは判断しかねるが、まあそりゃこういう感じだろうなと思わされる説得力はありました。
上質な日本史映画を撮らせたら今や第一人者の風格すらある原田眞人監督のメガホンです。
今作も流石の高品質で見せてくれました。
主役は役所広司っぽいですが、
群像劇の様に描かれているので明確な主役ではなかったです。
以前、山本五十六を見事に演じていましたが、
それとは違って今回は血気盛んな陸軍を率いる戦争続行派のリーダーを演じていました。
ちょいとネタバレになりますが、
最近の役所広司あるある、切腹しがち♪
山崎努も主役といえば主役でした。
終戦工作をする鈴木貫太郎首相を演じていましたが流石の演技力です。
今やこの人を起用することで作品のクオリティがワンランクアップするのは明白ですね。
本木雅弘の天皇陛下は評価が難しいですが。
ちょっと喋り方が不自然には思えましたが、まあものまねといえばそれなので。
皆が知ってる人のものまねは難しいでしょう。
しかし何か昭和天皇を演技してもいい時代になったなぁと染み染み感じました。
あまりに大きなうねりの日本史の真ん中に居た天皇ということもありますが、
他の天皇はあまり演じられることが無いですからね。
現役の天皇が演じられることなんてまず無いですし。
その点で、やはり日本は特殊な王室国家の体質にあることを思い知らされます。
しかもその崇拝され方は近代の先進国ではかなり異質な気がします。
近隣諸国が気持ち悪く思う気持ちもわからなくもないですね。
堤真一が結構現代人的な書記官長を演じていて良かったです。
この人が、いわゆる現代人的な目線を持っているのでこの人物を通して、
この物語の時代を観る感じもあります。
そしてクーデターを企てる陸軍少佐を演じた松坂桃李はなかなかの熱演でした。
国に命を捧げ、絶対に降伏を認めない今から見れば狂った軍人像を見事に演じていました。
実際こんなふうにずっと話し合っていたんだろうなー、凄い大変な時代だったろうなーと悩んでしまいました。
負け知らずだった日本がポツダム宣言を受け入れる屈辱や葛藤は凄いものだったでしょう。
最終的には天皇の決断が尊重されますが、
日本人が書いた物語なので天皇を美化しているのかも知れないです。
現代の企業のどうでもよいプロジェクトの打ち合わせも似たような状況に陥ることはありますが。
金や理念の次元では無いからさぞ難しかったでしょう。
国家と民族の存亡をかけた決断ですからね。
近代史研究家の僕ですが、
とかく太平洋戦争への関心は強いですが。
もっともっと勉強しなきゃなぁと思いました。
しかしやはり原爆投下と東京大空襲が不愉快です。
日本が降伏の意思を見せ始めていた時期の長崎への原爆投下は一番理不尽さを感じます。
未だ罪悪感を見せない、この辺が王室が無い大国アメリカの体質な気がするのですよね。
そんなわけで7点です。
歴史の勉強的にも観て損はないです。
かなり観たかったがなかなか時間が合わず、ようやく鑑賞出来た作品。
太平洋戦争末期、組閣された内閣が戦争続行の本土決戦か?全面降伏か?を論じ合うお話です。
戦争映画というよりはその時の政治映画でした。
当時の大臣たちがそれぞれの思惑とそれぞれの信念をぶつけあう。
どこまでリアルかは判断しかねるが、まあそりゃこういう感じだろうなと思わされる説得力はありました。
上質な日本史映画を撮らせたら今や第一人者の風格すらある原田眞人監督のメガホンです。
今作も流石の高品質で見せてくれました。
主役は役所広司っぽいですが、
群像劇の様に描かれているので明確な主役ではなかったです。
以前、山本五十六を見事に演じていましたが、
それとは違って今回は血気盛んな陸軍を率いる戦争続行派のリーダーを演じていました。
ちょいとネタバレになりますが、
最近の役所広司あるある、切腹しがち♪
山崎努も主役といえば主役でした。
終戦工作をする鈴木貫太郎首相を演じていましたが流石の演技力です。
今やこの人を起用することで作品のクオリティがワンランクアップするのは明白ですね。
本木雅弘の天皇陛下は評価が難しいですが。
ちょっと喋り方が不自然には思えましたが、まあものまねといえばそれなので。
皆が知ってる人のものまねは難しいでしょう。
しかし何か昭和天皇を演技してもいい時代になったなぁと染み染み感じました。
あまりに大きなうねりの日本史の真ん中に居た天皇ということもありますが、
他の天皇はあまり演じられることが無いですからね。
現役の天皇が演じられることなんてまず無いですし。
その点で、やはり日本は特殊な王室国家の体質にあることを思い知らされます。
しかもその崇拝され方は近代の先進国ではかなり異質な気がします。
近隣諸国が気持ち悪く思う気持ちもわからなくもないですね。
堤真一が結構現代人的な書記官長を演じていて良かったです。
この人が、いわゆる現代人的な目線を持っているのでこの人物を通して、
この物語の時代を観る感じもあります。
そしてクーデターを企てる陸軍少佐を演じた松坂桃李はなかなかの熱演でした。
国に命を捧げ、絶対に降伏を認めない今から見れば狂った軍人像を見事に演じていました。
実際こんなふうにずっと話し合っていたんだろうなー、凄い大変な時代だったろうなーと悩んでしまいました。
負け知らずだった日本がポツダム宣言を受け入れる屈辱や葛藤は凄いものだったでしょう。
最終的には天皇の決断が尊重されますが、
日本人が書いた物語なので天皇を美化しているのかも知れないです。
現代の企業のどうでもよいプロジェクトの打ち合わせも似たような状況に陥ることはありますが。
金や理念の次元では無いからさぞ難しかったでしょう。
国家と民族の存亡をかけた決断ですからね。
近代史研究家の僕ですが、
とかく太平洋戦争への関心は強いですが。
もっともっと勉強しなきゃなぁと思いました。
しかしやはり原爆投下と東京大空襲が不愉快です。
日本が降伏の意思を見せ始めていた時期の長崎への原爆投下は一番理不尽さを感じます。
未だ罪悪感を見せない、この辺が王室が無い大国アメリカの体質な気がするのですよね。
そんなわけで7点です。
歴史の勉強的にも観て損はないです。